最新技術で実現する水面下測量、ドローン搭載型グリーンレーザーの導入

水面下測量が変わる！ドローン搭載型グリーンレーザーの登場

最近、日本初となるドローン搭載型グリーンレーザーを用いた水面下の地形測量サービスが開始しました。この技術により、これまでの近赤外線レーザーでは計測できなかった水底の地形データが高精度で取得できるようになります。

グリーンレーザーの特長

ドローンに搭載されたグリーンレーザーは、水中を透過する波長を利用しており、濡れた地面や水面下の測定が可能です。この特長により、浅水域や岩礁など、ボートに搭載した従来のマルチビーム測深機では計測が難しいエリアでも詳細なデータが収集できます。これまでの技術革新とは一線を画し、陸上と水中の両方を統合的に計測できる姿勢を持っていることが魅力です。

様々な用途で活躍

このドローンを用いた測量技術は、河川災害発生時の緊急対応や、河川構造物計画のための設計調査、あるいはダム堆砂測量など多岐にわたります。従来の方法に比べて作業効率が向上し、短時間で高精度なデータを取得できるため、リアルタイムでの情報提供が可能となるのです。

また、計測されたデータは解析を行い、面的な可視化が可能になるため、ユーザーはデータを直感的に把握できるようになります。加えて、地形に沿った飛行ができることから、さらなる精度向上が期待されています。

本サービスの利点

この新しい測量サービスの主な利点は以下の通りです。

- 陸域および水面下の地形を同時に計測できるため、効率的なデータ取得が実現。
- データ解析を通じて、視覚的に理解しやすく作業をサポート。
- 自動航行方式により、事前設定した飛行プランを正確に再現できる。
- 災害時の迅速な対応が可能なため、地域の安全管理への貢献が期待される。

株式会社Ace-1の取り組み

この最新技術を実現したのは、株式会社Ace-1という測量会社です。広島と横浜を拠点に、全国でドローンによる測量サービスを展開しています。2014年からドローンを使った空中写真測量を始め、2016年以降は近赤外線レーザーを用いた測量を行い、多くの実績を積み重ねてきました。

同社は、熊本地震や西日本豪雨などの災害時においても迅速な対応を行い、ICTを活用した工事にも取り組んでいます。今後は、ドローン技術をさらに発展させ、深浅測量分野でもその効果を発揮させていくことでしょう。