地方タクシー会社がSNS動画で人手不足を克服!
山形県尾花沢市に本社を置く「尾花沢タクシー」が、新たな営業所「チェリーキャブ」を立ち上げるにあたって、驚くべき成功を収めました。新しい採用戦略として採用されたのは、SNSショート動画を活用したユニークなアプローチです。これは、地元の人々に対する地域交通サービスの質を確保するために必要な従業員の採用を促す取り組みでした。
取り組みの背景
現在、日本全国、特に地方の交通業界は深刻な人手不足に直面しています。この問題は、高齢化や人気の欠如によって悪化しており、車両はあっても運転手がいない「交通崩壊」が懸念されています。「チェリーキャブ」でも、オープニングスタッフを確保することが想定以上に難航しました。
従来のハローワークや求人誌のアプローチでは、次世代を担う20代から40代の応募者にリーチすることが極めて難しく、「古い・堅い・稼げない」という悪印象が多くの求職者を遠ざけていました。そこで、株式会社タンサイボウズが掲げたのは、「求人を出すだけではなく、業界のイメージを変える」ことでした。
独自の動画戦略
タンサイボウズは、求職者に親しみやすさと斬新さを伝えるため、常識を覆すクリエイティブな動画を制作しました。特に特徴的だったのは、社長自らが段ボール製のタクシーを被り、ユーモラスなシーンを繰り広げる動画を8本作成したことです。
これらの動画は、YouTubeやInstagramなどのSNSを通じて配信されました。一見ふざけた印象を受けるかもしれませんが、これは「未経験者でも入りやすい明るい社風」や「社長との距離の近さ」を視覚的に伝えるための巧妙な戦略なのです。この企画は、高齢化の進んだ地域において、業界の固定観念を打破し、人材の確保を図るものでした。
さらに、この動画は従来タクシー業界を考慮していなかった「元飲食店勤務」や「Uターン希望者」などの応募を促すきっかけとなり、まさに採用市場の新たな地平を切り開く結果となりました。
遂げた成果
この取り組みにより、採用開始からわずか2ヵ月で応募者は43名、実際に採用された人数は22名というこれまでにない成果を上げました。
採用された新人ドライバーの中には、「SNSで見た動画が印象的で、社長の明るさと会社の雰囲気に引き寄せられた」と話す20代の元スターバックス店員や「地元にこんな面白い会社があると知り、ぜひ働いてみたいと思った」というUターン者も多く含まれています。
今後の展望
今回の成功により、「チェリーキャブ」は新たに22名の仲間を迎えることができ、地域に安定した交通サービスを提供できる体制が整いました。これは単なる個々の企業の成功に留まらず、「適切なやり方であれば地方の不人気職種でも若手を採用できる」ことを示す実例としても注目されています。
株式会社タンサイボウズは、今後も「企画×クリエイティブ」の力で、地域企業の課題解決に取り組み、持続可能な地域社会の実現を目指しています。
企業概要
- - 株式会社タンサイボウズ:採用戦略からクリエイティブ制作までを手がけるクリエイティブカンパニー。地方企業の「人手不足」という課題にクリエイティブの力でアプローチします。
- - 株式会社尾花沢タクシー:地域の移動インフラを支え続けるタクシー会社で、次世代の交通網構築に向けて新たな挑戦を続けています。