転職市場の新たな潮流を読み解く「doda」の2025年版調査結果
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」は、2025年度における転職者の平均年齢に関する調査を発表しました。この調査は、「doda」エージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソンのデータを基にしており、男女別や職種別、年代別に細かく分析されています。
平均年齢は32.9歳
調査結果によると、転職を果たした人の平均年齢は32.9歳となり、これは過去3年連続の上昇を示しています。前回の2024年調査では平均年齢は32.7歳であったことから、わずかにではありますが上昇しています。特に、男性の平均年齢は33.8歳、女性は31.4歳と、男女ともに同じく0.2歳の上昇が見られました。
年代別の動向
転職者の年代別の割合も注目に値します。「20代後半」が最も多く、次に「30代後半」となっており、年齢層の多様化が進んでいることが浮き彫りになりました。一方で、「24歳以下」の層が前回調査に比べて11.6%に達し、2.5ポイントの増加を示しています。また、「40歳以上」の層も増加しており、13.9%に達しています。これに関しては、働く環境の変化や、ライフスタイルの見直しを背景に、若年層や中高年層がより柔軟に転職を考える傾向があると考えられます。
職種別の平均年齢
職種による平均年齢の差も明らかです。「コンサルタント/不動産専門職」が37.0歳で最も高く、「販売/サービス系」が30.8歳で最も低い結果になりました。特にコンサルタントや不動産職は、近年の市場ニーズに応じた質の高い人材が求められており、その結果としても高年齢層が多くなっていると推測されます。
転職に対する意識の変化
dodaの編集長である桜井貴史氏によると、転職に対するポジティブな認識が広がっていることも要因の一つに挙げられます。かつては転職=ネガティブというイメージが強かったものの、最近では各年代において転職をキャリアアップの一環と捉える傾向が強まっています。加えて、長期的な物価上昇や経済変動により、従来の報酬体系に不安が生じていることも人々の転職意欲を刺激しています。
また、リモートワークや柔軟な働き方が普及している中で、職場環境における快適さや業務の効率化は、多くのビジネスパーソンが求める条件となっています。
企業側の動向
企業側も年齢だけでなく、スキルや専門性を重視するようになっています。特に即戦力として評価されるミドル層の採用が増加していますが、これは単に年齢に基づいて評価されるのではなく、それぞれの年代が持つ役割に基づいて求められる期待が異なることを示しています。
今後の転職市場の展望
今後、労働人口の減少や高齢化が進む中で、キャリア形成は一度決めたら終わりではなく、社会的な状況の変化に合わせて見直していく必要性があるでしょう。年齢を気にするのではなく、自身の経験をどのように活かすかを考え、能動的にキャリアを選択する「キャリアオーナーシップ」が重視される時代に突入しています。
このように、「doda」の2025年版転職者平均年齢調査は、働き手の意識や市場環境の変化を反映した重要なデータとなっています。今後も注目されるこの調査結果は、転職を考える多くのビジネスマンにとって、貴重な指針となることでしょう。