国際会計・サステナビリティ開示人材ネットワークの登録更新停止についての金融庁の発表
国際会計・サステナビリティ開示人材ネットワークの登録更新停止
2023年7月4日、金融庁は「国際会計・サステナビリティ開示人材ネットワーク」の登録リストの更新を停止することを発表しました。このネットワークは、平成29年に設立され、IFRS会計基準に基づいた意見発信を行える人材を育成することを目的としていました。
このネットワークに関する重要な情報を共有する場として、これまでに公益財団法人財務会計基準機構(FASF)によって11回のシンポジウムが開催されてきました。しかし、最近の国際基準に対するニーズが高まる中で、登録メンバー以外の方々にも情報提供の機会を設ける必要が指摘されていました。
このような背景のもと、令和7年3月に、登録リストの更新を停止するという決定に至ったのです。この変更により、金融庁は会計基準やサステナビリティ開示基準に関するトピックについて、より広範な関係者と情報を共有できる環境の整備を進めていく意向を示しています。
登録リストの更新停止は、単なる形式的な変更にとどまらず、今後の人材育成戦略にも大きな影響を与えるものと考えられています。金融庁は、国内市場におけるサステナビリティ開示や保証制度の導入に向けた取り組みを進めながら、国際的な意見発信が可能な人材の育成を引き続き重要と見なしています。
今後の展望
今後は、国際的な会計基準設定において、より目的に即した取り組みを追求していく考えが示されています。金融庁は、国内の市場関係者との意見交換や共同プログラムを推進することで、質の高い会計基準およびサステナビリティ開示基準への理解を深めることを目指しています。
この変更は、金融市場における透明性や信頼性を高め、より多くの人々がサステナビリティに関する情報を獲得できる道を開くものとなるでしょう。金融庁は、経済の変化に応じた柔軟な対応を行い、より良い未来を目指していく姿勢を強調しています。
お問い合わせ先
この発表に関するお問い合わせは、金融庁の企画市場局企業開示課へお願いいたします。電話番号は03-3506-6000です。内線3861および3691で対応しています。
私たちの金融市場が国際的な基準に貢献できるよう、一人ひとりが意識し、スキルを磨くことが求められています。これからの動向に注目し、積極的に情報を収集していきましょう。