体験型フリースクール「NIJINアカデミー小田原校 はれやか農園」とは
不登校の子どもたちを対象とした新しい教育の形、「NIJINアカデミー小田原校 はれやか農園」が2025年9月2日に神奈川県小田原市にオープンします。これは、株式会社NIJINが運営する体験型フリースクールで、農作業や商品開発を通じて、子どもたちの自立した成長を支援することを目的としています。
開校の背景
日本には、不登校の小中学生が増加しており、現在その数は過去最多の34.6万人に達しています。この課題に対して、多様な学びの選択肢や安心できる居場所が求められています。そんな中、「自然にふれながら子どもたちが自分自身を大切にできる環境をつくりたい」という理念から、小田原校が誕生しました。
地域密着の学び
「はれやか農園」では、季節ごとの農業体験が組み込まれています。収穫の喜びや肥料まき、木の剪定などの実体験を通じて、自然や食についての理解が深まります。また、収穫物を利用したレシピ開発や商品化の取り組みもあるため、実社会とつながる学びを体験できます。
このように、従来の教室とは異なり、自然の中で子どもたち自身が主役となり、自らの手で育みながら学ぶ環境が整えられています。農作業を通じて得られる成功体験が、自己肯定感の育成にもつながります。
教室の特徴
『NIJINアカデミー小田原校 はれやか農園』の最大の特長は、農業体験にとどまらず、実践的な学びが多岐にわたることです。子どもたちは収穫した果物を使った商品開発を通じて、創造力を高めるチャンスを得ることができます。さらには、マルシェへの出店やオンラインショップでの商品販売など、実際の社会と連携した活動が行えます。
そのため、黒板や机ではなく、畑や果樹が教科書となり、彼ら自身が修正し成長していく場として機能します。自然の恵みを学ぶことで、子どもたちが「自分らしく生きる力」と「好きなことを自由に楽しむ心」を育むことが期待されています。
教室長の思い
はれやか農園の代表、槇紗加氏は、「自然にふれながら子どもたちが自分らしさを大切にできる環境を作りたい」と語ります。教員免許を持つ槇氏は、教育現場での経験から、環境が心の安定につながることを実感しています。「農業を学ぶことで、心を整え、自分自身に向き合う時間を過ごしてほしい」と訴えています。
体験会の様子
開校に先立ち、行われた体験会では、子どもたちが実際にバレンシアオレンジの収穫を体験しました。木に登って果物をもぎ取る姿や、高枝鋏を使って器用に収穫する様子が見られ、子どもたちはそれぞれ楽しみながら作業に取り組んでいました。収穫したオレンジを絞った新鮮なジュースを飲む中で、「美味しい!」と笑顔が溢れる瞬間があり、自然と食が結びつくことの喜びをしっかりと感じていました。
保護者の声
体験会を通じて、保護者からも多くの感想が寄せられました。「普段はオンライン授業ばかりで、運動不足が心配でしたが、畑で楽しそうに体を動かしている姿を見てホッとしました。」また、秋に予定されている焼き芋大会など、親子で楽しむイベントへの期待も高まっています。子どもたちが作ったオリジナル商品が完成した際には、ぜひ買いたいという声も多く聞こえ、農園での体験が新しい進展をもたらしている様子がうかがえました。
教室概要
- - 名称:NIJINアカデミー小田原校 はれやか農園
- - 所在地:神奈川県小田原市
- - 開校日:2025年9月2日(火)
- - 対象:小学校1年生~中学校3年生
- - 学習内容:農業体験、商品開発、販売体験、オンライン学習の併用
- - 特徴:自然体験を通じた実社会に直結する学びを提供
結論
『NIJINアカデミー小田原校 はれやか農園』は、農業を通じた多様な学びの場を提供することで、子どもたちの自立を支援しています。心と体を育むこの新しいフリースクールは、未来のリーダーを育てるための重要な一歩となるでしょう。大自然の中で育まれる学びの間に、どうぞ一度足を運んでみてください。