地域の未来を担う子どもたち
岐阜県高山市で行われる「飛騨高山地域お仕事発見隊」は、地域の魅力を子どもたちに伝える大切なプロジェクトです。この取り組みは、若者の人口流出を防ぐための活動の一環であり、今年で第4回を迎えます。地元の子ども達が未来の働き方を考え、地域愛を育む機会となることを目指しています。
地元企業でのリアルな仕事体験
今回の企画では、2024年7月22日から8月4日までの間に、飛騨地域の118の事業所、店舗、団体での仕事体験が行われます。このプログラムには、小中学生720人が参加予定で、実際に業務を体験することで、自身のキャリア形成に役立てることができます。工作的な体験は2〜3時間で行われ、参加者は地域通貨「エネポ」で500円の報酬も受け取ることができる仕組みです。
議会での特別な体験
特に印象的なのは、高山市議会での体験です。このセッションには市内の小学3年生から中学2年生の9名が参加し、議会の仕組や議員の仕事を学びました。議会についての○×クイズを行った後、各自が「高山市をより良くするための提案」を発表しました。
例えば、「遊び場を増やす」「若者が戻って来られるような街づくり」といった若者らしいアイデアが飛び出し、それに対して現役議員たちが積極的に質問を投げ掛けるなど、真剣な議論が展開されました。参加した児童生徒からは、「議会の報告を経験できて良かった」という声や、「今まで知らなかったが、市議会の仕事はとても重要だと感じた」といった意見が寄せられています。
地域の未来を見据えて
このような体験を通じて、将来的にはこの中から次世代の市議会議員が誕生する可能性もあります。今回の「飛騨高山地域お仕事発見隊」はただの職場体験にとどまらず、地域の未来を考える貴重な場となっているのです。
プログラムを運営するのは「飛騨高山フューチャープロジェクト」で、地域の企業と子どもたちの架け橋としての役割を果たしています。志す職業や未経験の業界での体験を通じて、子どもたちは地域の魅力ある仕事を知り、選択肢を広げていくことが期待されています。
行事の詳細や申し込みについては、飛騨高山フューチャープロジェクトの公式ホームページや自治体の広報担当までお問い合わせください。この夏、地域への理解を深める貴重なチャンスをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。