三菱UFJ信託銀行とYoii社の新ファンドが登場
日本において開始された新しい試み、レベニュー・ベースド・ファイナンス(RBF)を活用したファンドが、三菱UFJ信託銀行株式会社により発表されました。これは、スタートアップ企業や中小企業に特化した支援を目的にしたもので、ファンド名は「Yoii RBFファンド1号」。
この取り組みの背景には、社会課題解決と日本経済の持続的成長があり、特にスタートアップ企業の育成が重要視されています。三菱UFJ信託銀行は、これまで以上に資金調達市場の多様化が必要との認識の下、Yoii社との協力体制を築く決意を固めました。
RBFのメリットとは?
Yoii社が提供するRBFは、将来の売上に基づいた資金調達の選択肢を提示し、株式の希薄化を避けるという特長を持っています。この手法は、通常の与信評価ではアクセス困難なスタートアップ企業に対し、独自のAIモデルを活用したリスク分析を行い、実現可能性のある資金調達を可能にしています。
ファンドの具体的な内容
「Yoii RBFファンド1号」は、2024年12月11日に契約締結され、2025年1月1日に設立予定です。総額は11.3億円にも上り、参加企業には地域経済活性化支援機構やFFGベンチャービジネスパートナーズなども名を連ねています。
三菱UFJ信託銀行は、このファンドを通じてスタートアップの成長を支援するばかりでなく、ファンド組成における専門知識をYoii社に提供する形で、全体の進展を後押しする役割を果たしています。
今後の展望とイベント情報
三菱UFJ信託銀行は、スタートアップエコシステムの発展をさらに推進し、持続可能な経済社会の実現に貢献する意向を示しています。また、12月19日と20日に開催される「MUFG Startup Summit」では、本ファンドの取り組みを紹介する予定です。このイベントでは、ピッチやブース展示が行われ、より多くの人々が新しい資金調達の選択肢について学ぶことができます。
参加希望者は、詳細を公式ウェブサイトにて確認し、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。日本における新たな資金調達の選択肢が、多くのスタートアップ企業の成長をどのようにサポートするのか、今後の動向に注目です。