新研究拠点設置
2020-05-15 09:01:04

ティエムファクトリ、超軽量透明断熱材「SUFA」の量産化へ向け茨城に新研究拠点を設置

ティエムファクトリ、超軽量透明断熱材「SUFA」の新たな挑戦



ティエムファクトリ株式会社は、当社の主力製品である超軽量透明断熱材「SUFA」のさらなる開発と量産化に向けて、6.7億円の資金を調達しました。この資金調達により、茨城県に新たな研究開発拠点「茨城エアロゲルテクノロジーセンター(茨城ATC)」が完成し、現在の事業進行に拍車をかけることが期待されています。

資金調達の詳細



今回の資金調達では、複数の企業や機関が引受先として名を連ねています。具体的には、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター、京都大学イノベーションキャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、めぶき地域創生ファンド、そしてYKK APといった多様なパートナーが協力しています。これにより、ティエムファクトリは「SUFA」の技術をさらに進化させるためのリソースを確保しました。

新研究拠点「茨城ATC」について



茨城ATCは、茨城県東茨城郡茨城町中央工業団地に位置しており、2020年4月28日に竣工しました。この研究拠点では、SUFAのモノリス(板状)、パウダー(粉状)、ブランケット(布状)といった多様なタイプのエアロゲルの研究と開発が行われます。特にモノリスタイプのエアロゲルについては、さらなる性能向上を目指した研究を進める予定です。

ティエムファクトリは、新たな研究開発拠点を持つことで、事業全体のスピードを加速させ、SUFAを市場に提供する準備を進めています。これにより、持続可能な素材としての「SUFA」の普及が期待されます。

超軽量透明断熱材「SUFA」の特性



「SUFA(Super Functional Air)」は、京都大学との共同研究によって開発された最先端のエアロゲルです。その特徴は、優れた断熱性能と高い透明度にあります。従来、エアロゲルの製造には高価な超臨界乾燥装置が必要でしたが、ティエムファクトリは独自の製法を確立し、特殊な装置を使用せずに高透明度かつ大判のエアロゲルを作成することに成功しました。これにより、価格面でも競争力を持つ商品として市場に展開することが可能になりました。

SUFAの実用性と未来



SUFAの熱伝導率はメートルあたり0.012ワットと、非常に低く、断熱材としては世界最高水準の性能を誇ります。その透明性と軽量性から、窓や透明な部材への断熱が実現でき、住宅や自動車、さらには保冷物流の分野においても、その導入が期待されます。この技術の普及は、エネルギー効率の向上に寄与し、地球環境への負担軽減に大いに貢献すると言えるでしょう。

会社概況



ティエムファクトリは2012年11月に設立され、東京都港区に本社を置いています。代表は山地正洋氏で、資本金は約13億円です。会社のウェブサイトはこちらからご覧になれます。

結論



ティエムファクトリの取り組む「SUFA」は、技術革新の象徴であり、今後の建材業界や産業界において新たな可能性を切り開くことでしょう。新たに設置された茨城ATCに期待が寄せられています。

会社情報

会社名
ティエムファクトリ株式会社
住所
茨城県東茨城郡茨城町
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。