TricentisがSeaLightsを買収し、ソフトウェア品質の革新を推進

Tricentis、SeaLightsを買収



ソフトウェア品質工学のリーダーであるTricentisは、7月17日にSaaSベースのプラットフォームを提供するSeaLightsを買収したことを発表しました。この買収により、Tricentisは継続的インテグレーションと継続的デリバリー(CI/CD)の全プロセスにおいて、コードとテストの可視性を一層高めることができるようになります。

SeaLightsの役割



2015年に設立されたSeaLightsは、大手企業向けに品質基準を達成するためのメトリクスやトレーサビリティを提供し、迅速なソフトウェアデリバリーを実現する並外れた技術を持っています。SeaLightsは、エージェントを利用してコードをテストにマッピングし、変更があったコードを評価することで、機械学習を活用してソフトウェアのリリース時の品質リスクを特定します。

この技術により、ソフトウェア開発チームは最小限の機能テストに集中し、時間を節約しながらもリリース速度を向上することが可能になります。

未来の展望



TricentisのCEO、ケビン・トンプソン氏は、急速に変化するIT環境においてAIを活用した品質インテリジェンスの重要性を強調しています。彼は、「Tricentisが持つSAP環境に対する強力なカバレッジにSeaLightsの機能を加えることで、さらに広範囲なアプリケーションへと拡大できる」と述べています。

また、Tricentisはクライアントに対して、テスト影響分析や品質リスク管理、根本原因分析など、幅広く対応できるAIベースの品質インテリジェンスを提供する計画を明らかにしています。この新しいソリューションは、継続的なテスト自動化サイクルにおける新たなコード変更の影響を特定し、リスクを評価する助けとなります。

TricentisとSeaLightsの統合のメリット



SeaLightsのCEO、エラン・シェール氏は、「Tricentisに参加できることは名誉であり、我々のビジネスにとって重要なマイルストーンです。両社の協力によって、ソフトウェア品質の向上を目指します」と語りました。この買収を通じて、統合された専門知識が新しい品質インテリジェンスの標準を設けることが期待されています。

過去の買収との比較



Tricentisは、このSeaLightsの買収が過去12ヶ月間で2度目の買収であり、2023年7月にはWaldoを買収しています。トライセンティスは2007年に設立され、現在では19か国において3,000社以上の顧客にサービスを提供しており、フォーチュン500の企業の多くがその顧客に名を連ねています。

結語



TricentisのSeaLights買収は、ソフトウェア開発の新たな方向性を示すものであり、企業が品質、スピード、効率を最大化するための革新を加速させることでしょう。今後の展開にますます注目が集まります。

会社情報

会社名
Tricentis Japan合同会社
住所
東京都千代田区大手町1-2-1Otemachi Oneタワー 6F
電話番号
03-4588-6322

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。