エン・ジャパンが大成建設の人的資本投資を支援する若手キャリア開発パック
2024年5月から、大成建設の管理本部で、エン・ジャパンが提供する『若手キャリア開発パック』が導入されます。このパックは、タレントマネジメントや育成、離職予防など多岐にわたるサービスで構成されており、今後、大成建設の全社員へも展開される予定です。大成建設が新たに取り入れたこの取り組みについて詳しく見ていきましょう。
人的資本の強化を目指す背景
大成建設は創業150周年を迎え、経営の中長期的なビジョン「TAISEI VISION 2030」の実現に向けてさまざまな施策を進めています。特に今回は、同社が「人的資本」を基本方針の一つとして掲げており、社員の成長を重視する体制へとシフトしています。これまでのOJT制度から、メンター制度へと変更し、若手社員とメンター双方が成長できる環境を整えています。
若手キャリア開発パックの内容
『若手キャリア開発パック』には、各種人材育成プログラムが含まれています。具体的には、以下のようなサービスが提供される予定です:
- - タレントマネジメントサービス:社員のスキルや適性を見える化し、キャリアの選択肢を広げる支援を行います。
- - 育成プログラム:メンター制度を通じて、若手社員が自律的に成長できる仕組みを提供します。
- - 離職防止施策:キャリアに閉塞感を抱えることのないよう、社員の成長を支える環境作りを行います。
この取り組みにより、社員一人ひとりの能力を引き出し、会社全体の成長を促進することが期待されます。
大成建設の人材育成への取り組み
大成建設の人事部門での取り組みには、社員のキャリア意識を高める様々な施策が含まれています。例えば、管理職層も求める人材像を文書化し、社内発信することで、可視化された情報の中で社員が自分のキャリアの選択肢を見つける手助けをしています。このような背景の中で、大成建設は、長期雇用を前提にした組織づくりを進めています。
管理職の考え
大成建設の人財研修センター長である田中康夫氏は、若手社員の成長に対する閉塞感や、短期的な達成感を得る難しさについて言及し、その解決策として新たな育成制度を導入することを決定しました。例えば、人材データを分析し、各部門が求める人材像を明確にすることで、若手社員が自身のキャリアを考える良い機会を提供しています。
このような戦略がもたらすのは、若手社員の意識改革だけでなく、企業にとっても競争力の向上に寄与するということです。
まとめ
大成建設における『若手キャリア開発パック』は、社員の成長を支えつつ、人的資本の拡充に寄与するための重要な施策です。エン・ジャパンとの協力を通じて、若手社員が自信を持ってキャリアを積むことができる環境が整備されつつあります。今後の展開に注目が集まる中、この取り組みがどのように成果を上げていくのか期待されます。