自治体業務を効率化する給報AI-OCRの最新機能が登場
SGホールディングスグループに属するSGシステム株式会社が、AIを活用したOCR(光学的文字認識)プラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」を刷新しました。その中でも特に注目されるのが、給与支払報告書(給報)の読み取りサービスです。この新サービスは2025年12月より提供開始され、すでに国内利用枚数No.1を獲得しています。
サービス概要と背景
給報は、住民税の算出に必要な書類であり、事業者はその年の1月末までに自治体へ報告しなければなりません。電子化の波が進む中で、2024年度の利用率は69.7%にとどまっています。これには、さまざまなフォーマットの存在が大きな障害となっています。
SGシステムは、働きかけの遅れを認識し、2021年から「Biz-AI×OCR」を開発し、以降も継続的にバージョンアップを行ってきました。2024年度には利用実績320万枚を超える成果を上げています。
最新機能の特長
新しい給報のレイアウトに対応し、さまざまな条件でのテストを経て高い認識率を確保しています。
新たに123項目を読み取れるように拡充され、総括表も加えて132項目の読み取りに成功しました。
主要帳票に対し、一括仕分けエンジンを刷新し、より精度の高い自動判定を可能にしています。
個人別明細書のエラーを前年より20.4%削減し、99.2%の平均精度を実現しました。
操作画面が見直され、簡単に読み取りが可能になり、Windowsを含む動作環境にも対応しました。
SGシステムは、今後も「Biz-AI×OCR」を通じて自治体やBPO事業者の業務を効率化し、さらなるデジタルトランスフォーメーションの推進を図っていく意向を示しています。デジタル化の進展により、業務の煩雑さが解消され、さらなる生産性向上が期待されるでしょう。