岡山大学が中高生対象の「サイエンストライアル」を開催し、科学の魅力を体験

岡山大学の科学体験イベント「サイエンストライアル」

国立大学法人岡山大学は、2025年10月4日に「サイエンストライアル」を開催し、岡山県内外から選ばれた中学生と高校生が参加しました。このイベントは、未来の科学者を育成するために、最新の研究を身近に感じてもらう目的で行われました。

イベントの概要

「サイエンストライアル」には、19名の生徒が参加し、最初に学術研究院環境生命自然科学学域の小野千由貴助教が微生物について講義を行いました。身の回りの微生物の重要性やその役割、そして彼らがどのように生活に影響を与えるかを学びました。

講義の後、大学生8名がそれぞれの研究や日常生活について自己紹介を行いました。このセッションでは、学生たちが自身の趣味や特技についても語り、参加者との距離が縮まりました。彼らは独自の視点から自身の大学生活や研究の楽しさを表現することで、中高生への刺激となったようです。

実験と体験

続いて、クイズ形式で発酵食品に含まれる微生物についての説明が行われました。楽しく学べるスタイルに参加者たちも積極的に挑戦し、「酵母がどのように活用されるか知れて感慨深かった」といった高評価を得ました。

さらに、顕微鏡を用いた実験も行われ、参加者は各自でパンや納豆、味噌に含まれる微生物を観察しました。肉眼では見えない微生物を実際に目の前にすることで、学びの楽しさを実感した様子が見受けられました。

参加者の声

参加者からは「大学生との交流が楽しかった」との感想が寄せられ、イベントを通じて科学への興味がいっそう高まったそうです。また、「生物や化学の楽しさに目覚めた」といった感想も多く、進路選択への影響も感じられました。

岡山大学のこの取り組みは、中高生にとって科学の魅力を直接体験できる貴重な機会であり、今後の進路選択においても大きな刺激となることでしょう。引き続き、地域の中核研究大学としての役割を果たす岡山大学に期待が寄せられています。