ホテル日航成田と公民連携の新たな一歩
千葉県の佐倉市にあるホテル日航成田が、地元の潮来市や香取市との連携を通じて、それぞれの地域の魅力を引き出す新たな試みを開始しました。令和6年8月28日、水曜日に締結された覚書は、観光誘致や地域活性化への期待を込めた重要なステップとなっています。
今回の取り組みは、成田国際空港に近接する立地を生かし、地域の特産物や観光地を活用した相互協力を図るものです。ホテル日航成田の総支配人である山田篤さんは、潮来市や香取市と共に魅力を発信していくことの重要性を強調し、この覚書がその第一歩であると語りました。
佐倉市の魅力推進部も動き出す
特に、佐倉市長の西田三十五さんは、この取り組みを大変嬉しく思っているとのこと。「地域を元気にしたい」という思いは、どの自治体の首長にも共通していますが、成田国際空港の近くという強みを最大限に活かすことが課題だとしています。この意見は潮来市市長の原浩道さんや香取市市長の伊藤友則さんとも一致し、広域連携の重要性が再認識されています。
佐倉市では、令和5年度に新たに魅力推進部を立ち上げ、令和6年度からは企業誘致や公民連携推進室を設置し、地域振興に取り組んでいます。これにより、人口減少や少子高齢化といった課題に対処する方針です。市の魅力を効果的に発信し、他の自治体と連携することで、今まで実現できなかった新たな機会が生まれると期待されています。
地場産食材を使ったレストランフェア
覚書の目的には、ホテル日航成田の1階レストラン「セリーナ」で地場産食材を活用したレストランフェアを開催することが盛り込まれています。このイベントを通じて、訪問者の知名度や認知度を向上させ、各地域の魅力を発信する狙いがあります。
このレストランフェアでは、料理を通じて地域の特産品を紹介し、訪問客と地域との新たなつながりを生み出すことが期待されています。また、各自治体が持つ観光資源を活かした広報活動も重要であり、共同で取り組むことが求められています。
今後の展望
今後は、2024年5月を見込んでのレストランフェアの実施に向けて、準備が進められます。これをきっかけに、地域の魅力発信や観光誘致に関する相乗効果が生まれることを目指して、関係者は一丸となって奮闘する意向です。
佐倉市の市制70周年のキャッチフレーズ「これからも咲く、佐倉。」に掲げられた願いを受け、地域の魅力を引き出し続ける取り組みは、今後ますます注目されることでしょう。地域間の絆を深めながら、共に発展を目指すこの試みが多くの人に愛されることを期待しています。
参加企業や自治体が一丸となることで、これからの地域の未来がより明るく、より楽しいものになることを願っています。