参加型ゲーム「PicTrée」の実証実験が関東でスタート
参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」が、エヌ・ティ・ティエムイー(NTT-ME)と共に関東3県で実証実験を始めます。この取り組みは、インフラの維持管理を市民の力で効率化することを目指しています。
実証実験の概要
2025年2月2日から3月16日まで、栃木県、群馬県、茨城県の約15万本の電信柱を対象に、一般の参加者が「PicTrée」アプリを使って撮影を行います。実験を通じて、インフラ維持のための新たな手法や情報精度の向上が図られます。
PicTréeの魅力
PicTréeでは、プレイヤーがチームに分かれて電柱やマンホールなどの地域の電力アセットの撮影に挑戦します。ゲームは、撮影したアセットの量や距離を競う形式となっており、協力しながら目標を達成する喜びも味わえます。参加者は、撮影を通じて獲得したポイントをもとにランキングが決まります。また、活躍に応じた報酬としてAmazonギフト券やDEAPcoinなども用意されています。
参加方法
この実証実験に参加するには、スマートフォンに「PicTrée」アプリをダウンロードし、対象の電信柱を撮影する必要があります。撮影可能な時間は朝7時から午後4時までで、ゲームの期間中は多くの参加が期待されています。
実証実験の意義
この実証実験の目的は、シビックテックとして地域住民の参加を促進し、インフラ管理に新たな風を吹き込むことです。コスト削減や労働力不足の解消が求められる中、学びながら貢献できるプラットフォームの提供は、地域社会にとって非常に重要です。
NTT-MEの星野社長は、「参加者の力を借りて、社会インフラの管理に関する新しい未来を築いていきたい」と述べており、この取り組みが新たな形の市民参加型技術の可能性を示すものとして注目されています。
企業のバックボーン
このプロジェクトには、シンガポールのDigital Entertainment Asset(DEA)やGreenway Grid Global(GGG)も関与しています。DEAはPlay to Earn型のゲームを手掛ける企業で、社会課題解決ゲームのプラットフォームを構築しています。一方のGGGは、インフラメンテナンスに関わる新たな可能性を探求しており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。
まとめ
この「PicTrée」の実証実験は、参加者が楽しみながら社会に貢献できる新しい形のゲーム体験を提供するだけでなく、インフラ維持管理における効率化を促進し、さらには地域社会の連携を強化するアプローチとしても期待されています。今後の進展に大いに注目です。