AI警備システム実験
2025-02-19 16:23:09

西鉄天神大牟田線でAI警備システムの実証実験が始まる

西日本鉄道株式会社(西鉄)が、福岡の西鉄天神大牟田線で新たな実証実験をスタートさせます。この実験では、株式会社アジラが開発したAI警備システム『AI Security asilla』を導入し、駅施設の安全性を向上させることを目的としています。実験は2025年2月21日から8月20日まで行われ、特定の8駅において実施されます。具体的には、乗降者数や特に小学生や高齢者の利用状況を考慮して選ばれた駅です。今回の取り組みは、西鉄グループのオープンイノベーションプログラム「Join up with Nishitetsu」にも関連しており、同プログラムでは外部からの新しいアイデアを募っています。

西鉄の運営する天神大牟田線と貝塚線では、既に73の駅のうち42駅で駅集中管理方式が採用され、多くの駅が遠隔でモニタリングされています。これにより、お客さまの利便性を保ちながら、安全な輸送サービスの提供がなされてきました。しかし、更なる安全性を求めて今回のAI警備システムの導入が決定されたのです。

この実証実験の実施に際して、対象となる駅は「都府楼前、紫、津古、三沢、大保、櫛原、聖マリア病院前、西鉄五条」の8駅です。そして、この実験では駅ホームや改札などに設置されたカメラを用いて、次のような検証項目が挙げられています。
・線路内への侵入
・車椅子や白杖を使用する方
・転倒やふらつき
・長時間にわたる駅施設への滞留
・ホームからの転落予兆
・不審行動など
こうした兆候をAIがリアルタイムで検知し、駅係員への迅速な情報提供を可能にすることが目指されています。

AI Security asillaは、高度な行動認識技術を用いており、通常の行動と逸脱した動きを「違和感」として瞬時に通知します。これにより、事件や事故の未然防止につながり、利用者にとって安全な環境の提供が期待されています。また、ローカルネットワークで運用されるため、映像が外部に流出するリスクも低く、設置済みのカメラをそのまま利用できるため初期投資も抑えられます。

西日本鉄道株式会社は1908年に設立され、鉄道や自動車による運送サービスを主に手がけています。その信頼性の高い取り組みの一環として、今回のAI警備システム導入は今後の安全な交通網づくりに寄与することでしょう。

また、アジラにおいては、行動認識AIソリューションの開発と販売を行い、特に公共交通機関や駅での安全性向上に向けた取り組みを進めています。今後も両社の連携を通じて、より安全で安心な交通サービスの実現が期待されます。

西鉄天神大牟田線の利用者にとって、こうした新しい技術の導入がどのように影響を与えるのか、今後の実証実験の結果が注目されます。


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会社情報

会社名
西日本鉄道株式会社
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前3-5-7博多センタービル
電話番号
092-734-1217

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