新年度でのストレスが増加傾向!
春を迎え、新社会人としてスタートを切った方も多い時期ですが、環境が変化することで新たなストレスを感じる人が増えています。特に「五月病」と呼ばれる無気力感や身体的な不調を訴える人が多くなるシーズンです。その影響を受けるのが、役職によるメンタルヘルスの違いです。
中間管理職と一般職のストレス状況
ポルムス株式会社が運営するオンラインカウンセリングサービス『よりどころ』のもとで実施された調査によると、一般職では約5割、中間管理職では7割以上の方が心身の疲れを感じたことがあると回答しています。この数字から見ても、役職によるストレスの受け止め方に明確な違いが伺えます。
一般職の回答は以下の通りです:
- よくある: 15.7%
- ややある: 36.2%
- あまりない: 33.3%
- まったくない: 14.8%
一方、中間管理職の回答は:
- よくある: 33.3%
- ややある: 44.4%
- あまりない: 16.6%
- まったくない: 5.7%
この結果からも、役職によって感じるストレスの程度に差があることがわかります。特に中間管理職は、気力が低下したり疲れやすくなったりといった不調を訴える割合が高く、その背景には多くの業務や部下への対応といったプレッシャーが影響していると考えられます。
新年度のストレス増加
調査では、新年度に入り特にストレスを感じるようになったかどうかも確認しました。一般職の6割以上、中間管理職では8割以上が「特にストレスを感じるようになった」と回答しています。
- とても感じる: 19.6%
- やや感じる: 42.1%
- あまり感じない: 28.7%
- まったく感じない: 9.6%
- とても感じる: 37.1%
- やや感じる: 47.6%
- あまり感じない: 12.9%
- まったく感じない: 2.4%
この結果から、新年度の変化がストレスを生む大きな要因になっていることが明らかです。特に仕事の悩みや人間関係、職場環境に関するストレスが多いようです。
ストレス対策と相談の実態
ストレスを和らげるための具体的な対策についても調査しました。多くの方が何らかの方法でリラックスや気分転換を心がけていることがわかります。例えば、休日は友人と過ごしたり、趣味に時間を使ったりといった声が多数寄せられました。
しかし、ストレスの原因に対して相談できる相手がいるかどうかを尋ねたところ、一般職の44.6%、中間管理職の60.5%の方が相談できる相手がいると回答。ストレスが溜まっているにも関わらず、相談できない人が多い状況です。
ただし、産業医に相談した経験がある人は一般職でわずか4.3%、中間管理職でも26.7%にとどまっています。これには、相談するのが恥ずかしい、自分で解決したいという心理的障壁があるようです。
結論
新年度を迎えた現在、多くの会社員がストレスを抱えています。特に中間管理職は、その傾向が顕著であり、具体的なストレスの要因も多岐にわたります。メンタルヘルスのケアは重要であり、オンラインカウンセリングサービス『よりどころ』のような専門機関に相談することが推奨されます。ストレスを抱え込む前に、少しずつでも誰かに話してみることが、心の健康を保つ一歩となるでしょう。