株式会社onerootsが推進するAI商品推薦システムの実験結果とその効果

AIによる新たな顧客体験の創出

株式会社onerootsは、2022年9月にスタートしたAI商品推薦システムのプロジェクトを進めており、その成果が注目を集めています。第一弾の実証実験では、AIによって選定された商品をスタッフが顧客に紹介し、顧客の反応がどのように変わるかを調査しました。その結果、推薦を受けた顧客の購買金額が大幅に増加し、全店舗での売上向上の期待が高まっています。具体的には、月当たりの売上向上期待額が約3100万円、年換算ではなんと3億7200万円に達する見込みです。

第一弾の実証実験の詳細

第一弾の実証実験では、AIが推薦した10商品のリストを利用し、実際にスタッフが顧客に推薦を行いました。この取り組みを通じて、特に高額商品を購入される顧客層において顧客単価が顕著に向上したことが確認されました。

第二弾の実施とLINE活用

2023年5月8日から開始された第二弾の試験運用では、LINEアプリを介した新たな推薦機能を追加しています。このため、顧客へのアプローチがよりスムーズに行えることが期待されています。スタッフからは「推薦リストの配布が煩雑である」という声があったため、LINEを利用することで人手を介さない形式での推薦を検証中です。この実験は2023年8月まで続き、その後に効果検証を行って本格導入を目指しています。

株式会社onerootsとは

株式会社onerootsは、2021年に設立されたAI関連のスタートアップです。東京大学大学院の研究者やベンチャー企業出身者が集まったチームが、社会の様々な課題をAI技術で解決し、より良い社会の実現を目指しています。代表の西口真央氏は、経済学博士として多岐にわたるプロジェクトを手掛け、データサイエンスやAIシステムに関する豊富な経験を活かして事業を展開しています。