ベトナムでのCCS事業
2025-10-24 16:36:26

日本企業がベトナムでのCCS事業推進に向けた協力覚書を締結

日本企業が進めるベトナムにおけるCCS事業



2025年10月17日、東京に本部を置くJOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は、ベトナム国家産業エネルギーグループであるペトロベトナム社、ENEOS Xplora、ギソン2パワーLLCの三者と協力覚書(MOU)を締結しました。この覚書は、ベトナムにおけるCCS(炭素回収・貯留)事業の立ち上げを実現するための基盤となるものです。

この重要なセレモニーは、マレーシア・クアラルンプールで開催された「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」第3回閣僚会合で行われ、各国の代表が集まりCCS事業の重要性を再確認しました。

CCS事業の重要性



CCSは、温室効果ガスの一つであるCO2を大気中から回収し、適切な場所に貯留する技術であり、地球温暖化対策として注目されています。今回の覚書締結により、JOGMECとペトロベトナム、ENEOS Xplora、ギソン2パワーは、ベトナム国内のCO2排出源からの回収・分離、輸送、貯留を含むCCSバリューチェーンの構築に向けた具体的な活動を開始します。

これまでの取り組み



JOGMECは、ペトロベトナムとの関係を2007年から築いており、エネルギー関連のプロジェクトを多数共同で推進してきました。2022年には、CCSや水素に関するMOUの範囲が拡大され、より密接な関係を構築しています。2024年2月には、ベトナム国内でのCCS調査を実施するための共同スタディ協定が締結され、民間主導の下でCCS事業の立ち上げに向けた様々な研究活動が行われてきました。

特に、ENEOS Xploraが委託された調査では、ベトナム沖の有望なCO2貯留エリア候補が見つかり、この成果は非常に期待されています。この調査結果を基に、更なる事業化に向けた道筋が見えてきました。

地元企業との連携



地元のギソン2パワーLLCは、その火力発電所からのCO2排出削減を目指すCCS事業への関心を示しており、これによりペトロベトナム、ENEOS Xploraとの協力体制がさらに固まりました。このような現地企業との連携は、CCS事業の実現にとって重要な要素と言えるでしょう。

今後の展望



この覚書締結は、ベトナムにおけるCCS事業の推進にとって重要な一歩であり、脱炭素社会の実現に貢献することが期待されています。JOGMECは、今後もAZECを通じた活動を強化し、日越両国の協力関係を深化させながら、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを継続していく所存です。

署名式の様子



署名式では、ENEOS Xploraとペトロベトナム、ギソン2パワーの各代表が参加し、今後の協力を誓い合いました。新たなパートナーシップを通じて、これからのエネルギー政策も大きく変化していくでしょう。国際的な取り組みが強化される中で、地域の環境保護活動や持続可能な社会の構築にも寄与していくことが求められています。


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会社情報

会社名
JOGMEC
住所
東京都港区虎ノ門2-10-1虎ノ門ツインビルディング
電話番号
03-6758-8106

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