オーラルフレイル啓発
2024-09-09 17:18:52

地域住民を巻き込んだオーラルフレイル啓発の成果とは

地域住民を巻き込んだオーラルフレイル啓発の成果とは



神奈川県平塚市で実施されたオーラルフレイルに関する啓発活動は、地域全体を巻き込んだ多面的な取り組みを通じて、住民の健康行動や認知度の向上に寄与しました。オーラルフレイルは、口腔機能の低下が全身の健康にも影響し、早期の対策が求められる課題です。本記事では、サンスターと地域が協力して取り組んだ啓発活動の詳細をお伝えします。

研究の背景と目的



オーラルフレイルは高齢者に見られる口腔機能の低下ですが、この問題はまだまだ認知度が低く、軽視されがちです。そのため、啓発活動は必要不可欠です。今年4月には、オーラルフレイルに関するステートメントが発表され、特に地域と行政の協力が求められています。この活動では、さまざまなステークホルダーの参加を促し、地域ぐるみでの認知向上および健康行動の変容を目指しました。

研究の概要



平塚市では、オーラルフレイルについての啓発情報を日常生活の様々な場で発信すると共に、「カムカム教室お口元気プラス」など住民が主体となるイベントも実施しました。これにより、住民のオーラルフレイルに関する知識を深めることができました。サンスターはその中で、啓発物の制作やオーラルケアコンテンツの提供も担い、地域住民との密な連携を図りました。

約半年間の集中啓発活動を行った後、住民を対象に質問票調査を実施し、オーラルフレイルの認知度や健康行動の変化を測定しました。対象は平塚市在住の40歳以上の男女2,346名で、事前調査では1,011名がオーラルフレイルを知らないと回答。それに対し、啓発活動の期間中に新たに452名がこの問題を認識するに至りました。

研究結果



調査の結果、平塚市内でのオーラルフレイルの認知率は56.7%から73.7%へと劇的に増加しました。認知のきっかけとなった情報源としては、テレビや新聞の他、歯科医院や市の広報、配布冊子、サンプルなどが挙げられました。また、オーラルフレイルを新たに知った約80%の人が予防意識を持つことが明らかになりました。

さらに、オーラルフレイルを知らなかった人と比較し、新たに知った人の方が食事や歯間清掃において新たな健康行動を開始する割合が高く、有意に増加しました。口腔衛生行動についても、定期健診の受診頻度や洗口液の使用頻度などが向上し、これらの行動が定着しつつあることが確認されました。

結論



本研究から分かることは、地域全体での多面的な啓発介入がオーラルフレイルの認知や口腔保健行動の向上に貢献することです。今後も地域のステークホルダーと連携し、啓発活動を推進したいと考えています。サンスターは、グローバルな視点からもお口の健康を支えるため、引き続き様々な情報やサービスを提供し、人々の健康寿命を延ばすことを目指します。また、地域住民と医療専門家とのコミュニケーションを大切にし、理解を深めるイベントの開催が重要であることが改めて示されました。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

会社情報

会社名
サンスター株式会社
住所
大阪府高槻市朝日町3-1
電話番号
072-682-5541

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。