商船三井、自動車船における新たなサービスを開始
株式会社商船三井は、このたび自動車船に関するBook and Claimサービスの第三者認証を受けました。これは一般財団法人日本海事協会(ClassNK)が行ったもので、日本の海運業界においてこの方法論の第三者認証が行われるのは初めてのことです。これにより、商船三井は自己の自動車船隊が低炭素燃料を利用して生み出す温室効果ガス(GHG)削減の価値を、顧客に証書として提供できるようになります。
Book and Claimサービスとは?
Book and Claimサービスは、船舶輸送におけるGHG削減を実現するための手法です。この方法を活用することで、商船三井はLNGやバイオ燃料などの環境に配慮した燃料を使用し、輸送時のGHG排出量を削減します。その後、この削減分を記録し、サービスを利用する顧客が自社のGHG排出削減として利用できるようになります。
例えば、商船三井がLNG燃料を使用した自動車船で輸送を行った際には、重油燃料の船舶での輸送と比較して、どれだけのGHGを削減できたかが示されます。これに基づき、顧客はその削減把握を通じて、環境への貢献をより実感できるようになるのです。
環境への挑戦と未来の展望
商船三井は、既に新造LNG燃料自動車船14隻の導入を決定しており、より環境にやさしい燃料の利用促進に努めています。このような取り組みを通じて、自社からのGHG排出を削減するだけではなく、社会全体においてもGHG削減に貢献することを目指しています。商船三井は2050年までにネットゼロ・エミッションの実現を掲げ、さらなる取り組みを進めていく方針です。
商船三井の社会貢献の一環
また、商船三井は国際物流の脱炭素化に向けた「Book and Claim Community」のボードメンバーとしても参加し、業界全体の環境負荷軽減にも寄与することを誓っています。このように、商船三井は自社の運搬サービスを通じて持続可能な社会の実現に向けて果敢に挑んでいきます。
今後の運用試験は2025年1月から開始予定であり、商船三井の自動車船における新しい試みがどのように進展していくのかが注目されます。このサービスにより、企業や環境に優しい取り組みがどのように評価されるのか期待が高まります。