触れる歴史!市原の宝物
2023-02-03 12:00:01
触れる歴史!3D技術で蘇る市原の歴史遺産!I’Museum Centerの革新的展示
触れる歴史!市原の歴史遺産が3D技術でよみがえる!
千葉県市原市にあるI’Museum Center(アイミュージアムセンター)で、革新的な展示が話題となっています。それは、3D技術を活用した「触れる展示」です。
2022年11月20日に開館したI’Museum Centerは、市内の歴史遺産を市民に分かりやすく伝えることを目的とした施設です。既存の埋蔵文化財調査センターを増築・改修して誕生し、「市民を、主人公に。」というコンセプトを掲げています。
この「触れる展示」は、千葉大学大学院工学研究院デザイン文化計画研究室との連携によって実現しました。市内の貴重な歴史的遺物の3Dデータを採取し、実物に触れることができるレプリカを製作。視覚障害を持つ方々にも歴史を楽しんでもらえる、バリアフリーな展示空間を目指しています。
展示されている歴史的遺物
現在、以下の貴重な遺物が「触れる展示」として公開されています。
イノシシ形土製品(縄文時代晩期): 能満上小貝塚出土。イノシシの特徴を捉えた愛らしい姿が魅力です。市原市内出土の動物形土製品に見られる共通の特徴である、微笑んでいるような表情もポイントです。
人面付土器(弥生時代中期): 三嶋台遺跡出土。穏やかな表情と、手を表現している珍しい作例として注目されています。弥生時代の人面土器を代表する遺物と言われています。
金銀装単龍環頭大刀(きんぎんそうたんりゅうかんとうたち)の柄部分(古墳時代): 姉崎山王山古墳出土。精巧な作りと、良好な保存状態が国内でも類を見ない貴重なものです。龍の装飾が施された、当時の有力者の地位を示す重要な資料です。
灰釉花文浄瓶(かいゆうかもんじょうへい)(平安時代): 荒久遺跡出土。猿投窯で焼かれた灰釉陶器で、花・雲・草の文様が施された逸品です。洗練された形と珍しい文様が世界的に高く評価されています。
光厳寺本堂の欄間彫刻「波に龍」(江戸時代後期): 初代伊八こと武志伊八郎信由の作品。70%の大きさで再現された龍の頭部と波の部分を触ることができます。「波の伊八」と称された繊細な彫りと大胆な構図が特徴です。
千葉大学との連携
2019年4月、市原市と千葉大学は包括連携協定を締結。この「触れる展示」は、その連携事業の一つとして実現しました。障がい者の方々との意見交換を参考に、3D技術を活用した展示やオリジナルグッズの開発が進められています。
I’Museum Center概要
開館時間: 9:00~17:00
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
場所: 千葉県市原市能満1489
観覧料: 一般300円、高校生200円、中学生以下無料、団体割引あり
問い合わせ: 0436-41-9344
* ウェブサイト: https://www.imuseum.jp/
歴史を五感で感じることができるI’Museum Center。ぜひ訪れて、市原の歴史に触れてみてください。
会社情報
- 会社名
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市原歴史博物館
- 住所
- 千葉県市原市能満1489
- 電話番号
-
0436-41-9344