次世代の救急医療を支える新システム「Next Stage ER」の登場
医療現場での効率化を目指すTXP Medical株式会社が、救急外来に特化したデータ管理システム「Next Stage ER」の提供を開始しました。この新システムは、急性期医療機関における情報共有や患者の状態管理の課題を解決するために開発され、医療現場のニーズに応じた機能が充実しています。
1. 従来の問題点とその解決策
従来の電子カルテは、医療記録の公的なデジタル化に留まっており、リアルタイムでの情報共有や患者情報の経時的管理、研究に必要な検索機能などに制約が多くありました。そのため、救急医療の現場では多くのスタッフが膨大な書類業務に時間を費やし、効率的な運営が難しい状況にありました。特に研究用途では、別のデータベースを構築する必要があり、そのためのコストや労力が問題視されていました。
新たに登場した「Next Stage ER」は、救急医自身がその設計にかかわっており、現場で直面している問題を解決するためのプロ仕様となっています。
2. システムの特徴
このシステムには、カルテ記載の支援機能として、選択肢式の入力方式やプッシュ型の身体所見記載機能が備わっています。タブレットやスマートフォンから重症患者の経過や診療コメントを迅速に記録し、患者の診療状況をリアルタイムで共有することが可能です。これにより、多職種間のコミュニケーションが著しく効率化されます。さらに、入力した情報は一本のボタンでカルテ記載テキストに変換され、別の書類作成もスムーズに行えます。
また、特許申請中のテキストコーディング技術と辞書テーブルを活用することで、入力データは自動的に標準表記に変換され、蓄積される仕組みが整っています。
3. 救急外来データベースの構築
このシステムを使うことで、患者のカルテ記載だけでなく、情報の共有を行っている間に、自動で「救急外来データベース」が構築されます。このデータベースは、院内の研究だけでなく、救急医療における診断支援AIの開発基盤としても活用されることが期待されています。さらに、今後は音声入力やテレビ電話機能の追加も計画されており、さらなる効率化が図られる予定です。
4. 経済的な導入メリット
このシステムはファイルメーカーで開発されており、導入コストを大幅に抑えることができるというメリットがあります。院内サーバーだけでなくTXPのクラウドサーバーを利用して導入できるため、運用の幅が広がります。また、院内でファイルメーカーエンジニアがいる場合、自院向けのカスタマイズも可能で、柔軟に対応できる点が魅力です。
5. TXP Medicalについて
TXP Medicalは、現役の救急医によって設立された会社で、医療現場の課題をITシステムで解決し、データの利活用を推進することを企業の使命としています。今後も医療現場に寄り添ったシステム開発を行い、次世代型医療の実現を目指していく所存です。
お問い合わせ先
TXP Medical株式会社
Email:
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このように、「Next Stage ER」は救急外来の革新を目指すシステムとして、多くの医療機関での導入が期待されています。救急医療のさらなる発展に寄与するであろうこの新しいシステムの動向に注目です。