京菓子展2025で小堀遠州と松花堂昭乗の芸術を楽しもう！

京菓子展2025について

2025年10月1日から15日まで、京都市で開催される「京菓子展2025」は、江戸時代初期の偉大なアーティスト、小堀遠州と松花堂昭乗に焦点を当てたイベントです。この展覧会では、全国から集まった600を超える作品から選ばれた44作品が、有斐斎弘道館と旧三井家下鴨別邸の2会場に展示されます。来場者は、選ばれた京菓子作品を鑑賞するだけでなく、抹茶とともに実際に味わえる機会もあります。

京菓子展の目的と魅力

京菓子展は、2013年に始まり、毎年異なるテーマで行われてきました。これまでのテーマには「琳派」、「百人一首」、「源氏物語」などがあり、京菓子という日本の伝統的な食文化を通じて、深い歴史や美意識を伝えています。特にニュージーランドなどでは見られない、日本独特の芸術としての京菓子は、食べる人に物語を語りかけます。作り手の意向と技術が結晶化した京菓子は、まさに口の中で広がる芸術です。

今年のテーマは、小堀遠州と松花堂昭乗の二人ですが、彼らの業績は今なお多くの人々にインスピレーションを与えています。小堀遠州は、茶道を通じて王朝文化を取り入れたことで知られ、美意識に「きれいさび」として表される独自の美学を展開しました。彼の才能は茶人、建築家、作庭家として、そしてその後の文化に多大な影響を与えました。

松花堂昭乗は、書、画、そして茶の達人として知られ、「寛永の三筆」としても名を馳せています。二人の師弟関係は、茶道を通じて深められ、彼らの共同の影響は京菓子にも色濃く反映されています。

展示と体験

本展の見どころは、選ばれた京菓子を実際に体験できることです。来場者はデザイン部門の優秀作品を鑑賞し、それを実際に味わうことで、京菓子に込められた「ものがたり」を自らの感覚で味わうことができます。また、参加者は茶席菓子実作部門での優秀作品を楽しむことができ、全国の新進気鋭の職人たちの技術と想いが込められた作品たちに出会えるでしょう。

また、特別企画として、「小堀遠州と松花堂昭乗」をテーマにしたお話と茶席見学も行われます。このイベントでは、エキスパートから彼らの意義や業績を学びながら、抹茶と京菓子を楽しむことができます。まさに、伝統を感じながらも新しい経験ができる特別な時間です。