Sencha Rapid Ext JSとはどのようなものか
エンバカデロ・テクノロジーズは、エンタープライズ向けWebアプリケーションの開発を加速する新しいツール、Sencha Rapid Ext JSを発表しました。このプラグインは、人気の開発環境であるVisual Studio Codeに対応しており、特にデベロッパーの利便性を高めることを目的としています。
Rapid Ext JSの基本機能
Rapid Ext JSは、JavaScriptベースのExt JSライブラリを用いており、主に大量データの処理や豊富なグリッド機能で高く評価されています。具体的には、何百万行ものデータを迅速かつ軽量に処理でき、フィルタリング、グループ化、無限スクロール、さらにはデータのエクスポート機能(csv、tsv、html、pdf、xls)をサポートしています。この機能により、データを瞬時にロードや操作することが可能です。
開発の効率化
Rapid Ext JSでは、140以上のUIコンポーネントが利用可能で、ユーザーはドラッグ&ドロップによってアプリケーションを素早く構築できます。リアルタイムプレビュー機能も備えており、開発を行う際のコストや時間を大幅に削減できます。また、テスト工程がスムーズになるため、品質なアプリケーションを短期間で提供できるようになります。
Rapid Ext JSの利用条件
注意が必要なのは、Rapid Ext JSはSencha Ext JS Enterpriseライセンスを持つユーザーのみに提供されており、個別での購入や利用ができない点です。ライセンスは永続的なものから毎年更新が必要なものまで選択可能で、最小5ライセンスでの購入が求められます。詳細については、Senchaの公式サイトで確認が可能です。
Senchaの強み
Senchaは、デスクトップやタブレット、スマートフォン向けのクロスプラットフォームWebアプリケーションの開発に特化しています。特に、大量のデータを扱うアプリケーションに関しては、Fortune 100企業の60%以上がSenchaを活用しています。この実績からも、Senchaは多くの企業において信頼されているプラットフォームであることが分かります。
企業情報
エンバカデロ・テクノロジーズは1993年に設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門と合併しました。現在は、独立したツールベンダーとして、アプリケーション開発者やデータベース技術者向けに多彩なツールを提供しています。2017年にはSenchaを買収し、さらに製品・サービスの向上に努めています。
結論
Sencha Rapid Ext JSは、エンタープライズ向けのWebアプリケーション開発を支援する強力なツールです。特に、ドラッグ&ドロップによる手軽なUI開発やリアルタイムプレビュー機能は、開発プロセスを劇的に効率化するものです。エンタープライズライセンスを取得することで、この新しい開発プラットフォームの利点を手に入れることができるでしょう。