海洋ごみ問題を楽しく学ぶ!
2024年10月28日、長野市立共和小学校で開催された特別な「海洋ごみ出前授業」には、子どもたちの人気者、うんこ先生も登場しました。このイベントは一般社団法人海と日本プロジェクトin長野と長野市の共催により実施され、海洋ごみ問題についての理解を深めることを目的としています。
子どもたちが知る海洋ごみの実態
授業は、海洋ごみ問題の現状についての講義から始まりました。全校から集められた約50名の5年生たちは、うんこドリルを使った遊び心あふれるクイズを通じて問題を学びました。海の生態系におけるごみの影響を知るため、イラストを見ながら6カ所を見つける問題では、子どもたちが「魚がビニール袋を食べそう」といった発見を指摘し、楽しく学習しました。
次に行われたプラスチックによる海のごみの割合を当てるクイズでも、全員が正解する場面が見られ、教室内には驚きの声が上がりました。特に、ペットボトルが海洋ごみに占める割合が高いことに、みんなが関心を示しました。また、最も衝撃的だったのは、ペットボトルが自然に分解されるまでにかかる年数が400年であるという事実でした。このデータに対して、子どもたちの顔には驚愕の表情が広がりました。
実践的なごみ拾い活動
授業の後半では、学校周辺でのごみ拾いを実施。子どもたちは5~6人の小グループに分かれ、実際に地面を掃除することで学びを深めました。ごみ拾いの後は、拾ったごみの種類や量について活発な議論が交わされ、「どんな種類のごみが多かったですか?」という問いに対して、プラスチック製品が多かったと報告する子どもたちも多く見受けられました。
講師からは、「海のごみを減らすためには、私たち一人ひとりができることを考え実行することが大事」というメッセージが伝えられ、子どもたちはそれに強く頷いていました。
環境問題に向き合う姿勢
授業のクライマックスでは、子どもたちが自分たちにできることを考え、具体的な行動目標を発表しました。「プラスチック製品の使用を減らす」「ごみの分別をしっかりする」「家族や友達にも海洋ごみの問題を伝える」など、それぞれの考えを持ち寄る姿にも成長が見られました。
ごみ拾い活動の後、児童たちは玄関前に置かれた「うんこ先生の拾い箱」に集めたごみを分別し、楽しんで実行しました。この取り組みは、子どもたちにごみ拾いの重要性を教えるためのもので、うんこ先生のキャラクターを用いて楽しく環境問題を学べる工夫がされています。
未来への取り組み
この授業は単なる一過性のイベントではありません。長野市立共和小学校では、うんこ先生の拾い箱を活用し、引き続き継続的な環境美化活動に力を入れていく方針です。海洋ごみ問題は簡単には解決できないものの、こうした教育活動を通じて子どもたちが環境問題への理解を深め、持続可能な社会の実現に向けた行動力を身につけることは、今後の日本にとって重要なステップです。
団体情報
一般社団法人海と日本プロジェクトin長野では、海洋ごみ問題に関する意識向上を目指す様々な活動が展開されています。海洋ごみ問題の解決に向けた取り組みを継続し、未来の世代に住みやすい環境を引き継いでいく活動が求められています。