児童養護施設退所者支援「Miraiプロジェクト」の概要
ハウスコム株式会社が発表した「Miraiプロジェクト」は、児童養護施設を退所した子どもたちの自立を支援する新たな取り組みです。彼らは18歳で施設を退所しなければならず、その後の生活のためには住まいや就職に関する多くの課題があります。特に住まいの確保は大きな壁となっていて、ハウスコムはこれに真正面から向き合い、退所者が安心して新生活を送れるようサポートを行います。
プロジェクトの背景
児童養護施設では、原則として18歳で退所しなければなりませんが、これには多くの困難が伴います。民法改正により、18歳から賃貸借契約を結ぶことが可能となりましたが、実際には家賃債務保証の審査に多くの障壁が存在し、住まいを確保することが依然として容易ではありません。そんな中、ハウスコムは、児童養護施設を退所した方々の住まい探しを支援する方法を模索し、多様な企業との協力を得てこのプロジェクトを開始しました。
プロジェクトのメインサービス
「Miraiプロジェクト」では、退所者の新生活を「住まい」「生活」「自立」の3つの側面から包括的に支援します。
住まい支援
部屋探しの際、施設退所者であることを理解してくれる家主様を紹介し、精神的な負担を軽減します。また、引越し費用や家賃債務保証料を無料にする特別プランも用意。入居後のアフターフォローも行い、新生活がスムーズにスタートできるよう支援します。
生活支援
日常生活を支えるためにトラブル解消サービスや、電気・ガス・水道・インターネットの手続き代行を行います。また、無償で提供される「安心パッケージ」には、鍵や水回りのトラブルに対応するサービスや簡易消火剤の提供も含まれています。これにより、日々の暮らしに安心感を与えることができます。
自立支援
就労の面でも、施設退所者向けの求人情報を集めたり、住環境に異変があった場合には施設に通知するサポートを検討しています。退所者が安心して生活を続けられるよう、アフターフォロー体制の整備にも力を入れています。
賛同企業とその役割
このプロジェクトには、多くの企業が賛同しており、各社が異なる分野で協力を行っています。
- - 株式会社エポスカード:金融業務を通して支援。
- - 株式会社OSD:ライフラインサポート。
- - ジャパンベストレスキューシステム:生活トラブル解決サービス提供。
- - 株式会社ボネックス:消火用具の開発・販売など。
担当者のコメント
ハウスコム事業推進部の部長である惠崎裕久氏は「一人暮らしは自立の第一歩ですが、社会経験の少ない退所者たちにとっては不安が多い。企業と協力し、その不安を少しでも軽減したい」と述べています。また、プロジェクトを全国に広げていく意気込みも語っています。
ハウスコムについて
ハウスコムは全国200以上の店舗で賃貸仲介サービスを提供しています。お客様一人ひとりに向き合い、幸せあふれる未来の暮らしを実現するため、常に新しいサービスの提供を目指している企業です。
会社概要
- - 会社名:ハウスコム株式会社
- - 所在地:東京都港区
- - 資本金:4億2463万円
- - 公式サイト
この取り組みは、児童養護施設退所者たちが自立し、円滑な生活を送るための新たな支援の形を示しています。今後、この動きが多くの地域に広がり、多くの人に幸せを届けることを期待しましょう。