災害情報提供実験
2017-01-16 11:00:15
デジタルサイネージを活用した災害情報提供の実証実験
デジタルサイネージによる災害情報提供の取り組み
背景
近年、増加する訪日外国人の受け入れと彼らが快適に過ごせる環境の整備は社会的な重要課題となっています。このような背景の中、総務省は産学官の連携を推進し、「2020年に向けた社会全体のICT化アクションプラン」を策定しました。このプランでは、災害時における一斉情報配信を実現するため、デジタルサイネージの相互運用性を確保することが最優先課題として挙げられています。
実証実験の概要
この取り組みの一環として、相互運用ガイドラインに基づくデジタルサイネージを活用した実証実験が行われます。この実験では、NTTサービスエボリューション研究所が開発したサイネージ一斉配信システムが活用され、災害時に多言語で情報提供を行うサービスが提供されます。具体的には、インターネット上の災害情報を自動取得し、サイネージに最適化したコンテンツを配信します。また、スマートフォンにも自動的に災害情報が表示される仕組みが整えられます。
多言語対応と技術の特徴
実証実験では、サイネージ情報が多言語でスマートフォンに反映される技術も導入されます。この技術により、訪日外国人が自らの言語で簡単に情報を得られるようになります。また、大規模災害によって通信が困難な状況下でも、ローカルのサイネージシステムが機能し、重要な情報が途切れることなく提供される仕組みです。このように、デジタルサイネージは災害時の情報伝達の信頼性を高める役割を果たします。
実施場所と期間
この実証実験は、東京都港区竹芝地域の開発エリアで行われ、2017年1月16日から3月中旬までの期間で実施されます。竹芝地区は国内外の旅行者が訪れる多忙な街であり、羽田・成田空港とも直結しているため、訪日外国人の多くが利用します。この地域での実験により、訪問客の安全と安心を確保するための具体的な方策が検証されます。
各社の役割
このプロジェクトには、CiP協議会やNTT関連各社が参加しています。CiP協議会は進捗管理を担当し、NTTグループはシステム開発や技術提供を行います。これにより、各社の強みを活かした連携が進められており、実証実験の成功が期待されています。
今後の展開
実証実験の結果は、デジタルサイネージの標準化団体に提案され、技術の普及を促進することが見込まれています。これにより、竹芝地域の更なる発展が期待され、災害時における情報提供の質も向上します。各社が連携して、より良いサポート体制を築いていくことが求められます。生活に密着した情報提供のあり方が変革される時代が待たれています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 CiP協議会
- 住所
- 東京都港区海岸1-7-1東京ポートシティ竹芝オフィスタワー8階 CiP
- 電話番号
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