ラニーニャ現象による冬の冷え込みと免疫力低下の関係
今年の冬は、10年ぶりの強いラニーニャ現象が活発化しています。これにより気温の低下が予想されており、特に日本近郊では厳しい冬を迎えることになるでしょう。この異常気象の影響で、免疫力が低下しやすいことが懸念されています。
ラニーニャ現象とは?
ラニーニャ現象とは、太平洋の海水温が平常よりも低下する現象で、これによって全球の気候に大きな影響を与えます。日本においては、西高東低の気圧配置が強まり、気温が下がることが多く、この冬も同様のパターンが予測されています。
冷えとウイルスの関係
気温の低下により、「冬のウイルス」、つまり新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの活動が高まります。低温かつ乾燥した環境は、ウイルスの活動を促進し、感染のリスクが増します。このため、特に寒さが厳しい時期には、各自が感染症対策に十分配慮することが求められます。
1℃の違いが免疫力を左右
体温が1℃下がると、免疫力は大幅に低下すると言われています。成人の平均平熱は36度から37度ですが、最近では35度台の低体温の人が増加しており、これが免疫力に影響を与えています。「低温動物化」という現象が進行していることも懸念されます。この背景には、冷たい飲み物の摂取やエアコン使用の影響があり、運動不足やストレスにより体温の維持が難しくなっていることが考えられます。
ビタミンDの重要性
この冬を乗り切るためには、ビタミンDの摂取が重要です。ビタミンDは免疫機能を調整し、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高めてくれる重要な栄養素です。しかし冬は日照時間が減少し、自然にビタミンDが生成されにくくなります。これにより、ビタミンD欠乏症が懸念されます。
ビタミンDを多く含む食材
特におすすめなのが、まいたけなどのきのこ類です。まいたけはビタミンDを豊富に含み、免疫力を高める食材として注目されています。さらに、まいたけに含まれるβ-グルカンやα-グルカンは、腸の免疫細胞を活性化し、さらにインフルエンザウイルスを抑制する働きがあります。
免疫力を高めるレシピ
この冬、手軽にできる「D活」レシピをいくつかご紹介します。
まいたけカップスープ
- - 材料: まいたけ60g、市販カップスープ(お好みの量)
- - 作り方: 1. まいたけを加熱して保存。 2. カップスープに水を入れ粉を溶かし、まいたけを加える。 オリーブオイルを加えれば効果的です!
まいたけポタージュスープ
- - 材料: まいたけ60g、牛乳300g、バター10g、コンソメ10g
- - 作り方: 1. バターでまいたけを炒め、牛乳と一緒にミキサーにかける。 2. 鍋に戻し、コンソメで味を整える。
まとめ
厳しい冬を迎える今季、ラニーニャ現象によって気温が下がる中での免疫力維持のため、「D活」を意識して積極的にビタミンDを摂取していきましょう。健康な冬を過ごすために、日々の食事から工夫していきたいものです。