新しい特殊清掃技術「ヒドロ工法」とは
遺品整理総合相談窓ロ協同組合は、岡山県赤磐市を本拠地とし、遺品整理や特殊清掃に特化した活動を行っています。近年、同協同組合が特許を取得した「ヒドロ工法」は、オゾンを使わない最新の異臭除去方法として注目されています。この特許取得は、一般社団法人等では国内初となり、業界においても画期的な出来事です。
ヒドロ工法の背景
従来の特殊清掃では、一般的にオゾン発生器が利用されてきましたが、オゾンの使用は様々なリスクを伴います。特に、誤って入室すると呼吸困難を引き起こしたり、ゴム製品が劣化する可能性があるため、その取り扱いは非常に慎重を要します。アメリカでも、オゾンを用いた作業に起因する訴訟問題が多く発生しており、特に安全性の観点から新しい方法が求められていました。
そこで、遺品整理総合相談窓ロ協同組合は、アメリカでの技術に注目し、オゾンの代わりに「ヒドロキシルラジカル」を利用する新しい技術を開発しました。ヒドロキシルラジカルは、強力な酸化力を持っており、あらゆる物質に反応するため、従来のオゾン発生器同様の消臭効果を発揮します。
ヒドロ工法の特長
1.
安全性: ヒドロ工法は、人体や動植物に対して無害であり、安全に使用できます。
2.
有人空間での使用が可能: ヒドロキシルラジカル発生器は有人での使用が可能なため、作業中に立ち会うことができ、特殊清掃がスムーズに進行します。
3.
即時の引き渡し: この技術により、残臭が瞬時に取り除かれるため、施工後すぐに物件を引き渡すことができます。
古い技術との違い
従来のオゾン発生器は、原則として無人で稼働することが求められ、作業者やペットの立ち入りは許可されていませんでしたが、ヒドロ工法を用いることで、その制限を克服しました。これにより、ペットを預ける必要がなくなり、作業中でも安心して時間を利用できます。また、ゴム製品や革製品が劣化する心配もなく、施工後のダメージが大幅に低減されます。
組織の今後の展望
遺品整理総合相談窓ロ協同組合は、引き続き「ヒドロ工法」を普及させるため、特許使用許可を持つ業者のリストを公開しています。また、業務提携を希望する不動産管理会社からの連絡も歓迎しています。新技術の導入により、遺品整理や特殊清掃の分野で新たなスタンダードを築くことが期待されています。
組織概要
この新しい技術は、業界における安全性と効率性を強化し、多くの人々のニーズに応えるものとなるでしょう。