センシンロボティクスの新機能紹介
株式会社センシンロボティクス(東京都品川区)は、AIアプリケーション開発プラットフォーム『SENSYN CORE』に新たな機能を追加し、データ管理の自動化を実現しました。このアップデートでは、自動仕分け機能が携わっており、撮影データが設備ごとに自動的に分類される仕組みになっています。
現在のデータ管理の課題
過去の点検プロセスでは、現場の担当者が目視認識を基に異常を把握し、手動でデータを整理する方法が一般的でした。この方法では職人の経験が重要ですが、機械やセンサーの導入が進む現在、その情報量は急激に増加しています。しかし、データが大量に取得される一方で、その管理と分析には多くの手作業が求められ、効率が悪いという問題が生じています。
特にプラント管理では、巡視対象の選定から分析、再確認までの一連の作業が発生します。このプロセスは「いつ」「どこで」取得されたデータを整理しなければならず、大きな負担となっていました。
自動仕分け機能の導入
センシンロボティクスはこのデータ管理の課題に応じたソリューションを提供してきました。今回のアップデートでは、撮影した画像のメタデータを活用し、画像を自動的に分類する「自動仕分け機能」を導入しました。この機能により、撮影データは設備やフォルダに応じて自動で仕分けされ、手動での整理が必要なくなります。
業務の効率化だけでなく、現場での判断が迅速に行えるようになり、業務全体の生産性向上にも貢献します。また、このシステムはクラウド上に情報を保存するため、どこからでも簡単にアクセスできる利点があります。
ドローンとの連携機能
新たに導入された機能には、ドローンとの連携も含まれています。DJIやSkydio製の産業用ドローンと連携し、データの取得から整理までを自動化します。これにより、データの収集がさらに効率化されます。
AI画像解析との連携
さらに、AIを用いた画像解析や3Dモデルの作成機能も標準搭載されています。取得したデータに対し、AIが自動的に異常検知を行い、業務プロセスに組み込みます。これにより、手作業によるチェックを減らし、精確なデータ分析が可能になります。
さらなる機能強化
センシンロボティクスは、今後も『SENSYN CORE』の機能を強化し続け、データの取得、分析、利用の自動化を推進します。これは巡視・点検業務のさらなる向上を目指すものであり、企業や社会が抱える様々な課題への解決につながります。
会社概要
センシンロボティクスは、「社会の『当たり前』を進化させる」というミッションを掲げ、AIとデータの力を利用して様々な課題に取り組んでいます。現代の労働環境や安全リスクに対応し、最新の技術を用いたソフトウェアソリューション提供に注力しています。
設立は2015年10月で、現在は全国各地で事業を展開中。不足する労働力の支援や安全リスクの低減、コストの上昇に対処するための取り組みを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。
公式ウェブサイト:
センシンロボティクス