災害に強い水源確保に向けて
静岡県富士市に本社を構える小櫛探鉱鑿泉株式会社は、電力を必要としない手動ポンプ「HPV30-2000」の販売を開始しました。この製品は、フランスのVergnet Hydro社が開発したもので、過去50年にわたりODA(政府開発援助)を通じてアフリカに10万台以上が導入されています。これにより、安全かつ信頼性の高い水源を提供することで、地域の命を守る重要な役割を果たしています。
1. 使える水源 - HPV30-2000
「HPV30-2000」は、最大揚程30メートルまで地下水を汲み上げることができる深井戸用手動ポンプです。特筆すべきは、その設計の工夫によって、従来見られる突起物がないため、子どもでも安全に扱える点です。また、電力を使用しないため、非常時の水源として理想的です。過酷な環境に耐える堅牢性があり、メンテナンスも最小限で済むため、長期間の使用が見込めます。
このポンプのデザインは周囲に調和しやすく、特に自然との一体感が求められる自治体や学校での導入が期待されています。最近では、2025年8月に品川区の小学校にも防災井戸として設置され、さらなる普及が図られています。
2. 社会的背景と必要性
日本では地震や自然災害が頻発しています。これまでは、従来の防災ポンプが特にカバーを被され、日常的に使われることが少なかったのですが、震災を経て「誰でも使える防災設備」の重要性が叫ばれ、ポンプに対するニーズが高まっています。特に、東京オリンピックの整備に伴い新宿区の公園に設置されたことからも、HPV30-2000の評価は高まっています。
3. 小櫛探鉱鑿泉の思い
代表取締役の小櫛邦敬氏は、「災害が多い日本において、電力がなくても使える水源を増やすことは地域の命を守ることに直結します。HPV30-2000はそのための最良の選択肢です。操作が簡単で安全性も高く、日常的に触れられる防災井戸を身近な存在にしたい」という熱い思いを語っています。これにより、公共機関や家庭への積極的な導入を目指し、さらなる社会的価値の創出を狙っています。
4. 今後の展開
小櫛探鉱鑿泉は、自治体や企業、学校、福祉施設など、幅広い場所でのHPV30-2000の導入を進めていく方針です。また、既存の井戸への後付け設置が可能であるため、現在のインフラを利用しつつ防災設備の強化も図れる点が注目です。これにより、普段から使える水源確保が進むことを期待しています。
5. お問合せ
興味をお持ちの方は、以下の連絡先へお問い合わせください。
東京本社
TEL: 03-6893-2960
E-Mail:
[email protected]
担当: 青木
会社情報
小櫛探鉱鑿泉株式会社は、1906年からの長い歴史を持ちられ、さまざまな地下水利用に関する事業を展開しています。地下資源開発や水源施設の構築など、多岐にわたるサービスを提供し、地域社会に貢献しています。詳しくは公式ウェブサイトでご確認ください。
小櫛探鉱鑿泉株式会社公式サイト。