組織変革を加速する新たな提携
樹脂成形事業を展開するK.U. Nomura Thai(KNT)と、人材開発コンサルタント企業のアジアン・アイデンティティが、タイの製造業向け組織改革支援で業務提携を結ぶことを発表しました。この提携により、両社は製造業特有の課題に対してより競争力のある解決策を提供しようとしています。
提携の背景
KNTは自社製造現場でのデジタルカイゼンの経験をもとに、2024年に子会社のWadfun Digital Solutionを設立しました。この子会社はAIの導入を専門とし、製造業界内でのデジタル化に取り組んでいます。しかし、導入の過程で「経営陣がデジタルを導入しようと試みても、現場からの受け入れが得られない」といった問題が浮上してきました。特にAIの導入に関しては、企業文化が成功に大きく影響することが分かっています。
新たな支援の仕組み
提携を通じて、KNTとアジアン・アイデンティティは、業務のデジタル化と組織文化の改善を同時に進めます。KNTは自社のデジタルツールやプロセスを利用し、AIの導入支援を行う一方で、アジアン・アイデンティティが提供する組織改革支援によって、持続可能な変革を実現します。
KNTのManaging Directorである野村亮太氏は、「カイゼンの歴史を持つ日本の製造業がデジタル化を進めるためには、現場で楽しみながらやる文化が必要です」と述べ、文化の重要性を強調しています。
環境への適応
アジアン・アイデンティティの中村勝裕CEOは、タイが日本企業にとって新たな戦略的拠点として機能しているとし、組織変革には社員の意識改革が必要であると指摘しました。彼らはデジタルツールを使う環境を整えることで、タイ日系企業が直面している課題に立ち向かうとしています。
セミナーの開催
さらに、KNTとアジアン・アイデンティティは、2026年10月6日にMediator社と共催でハイブリッドセミナーを開催します。このセミナーでは、AI導入の事例共有や、前向きな組織文化の醸成について参加者と意見交換を行います。詳細は公式ウェブサイトで確認することができます。
提供するサービス
提携の下、以下の2つのアプローチにより、製造業のイノベーションを促進します。まず、KNTはAIを活用した業務改善を行い、エンジニアの派遣による現場の具体的な要求に応える支援を行います。次に、アジアン・アイデンティティは、組織の行動指針や人事評価制度の構築を通じて、従業員がデジタル環境を正しく活用できるように支援します。このように、両社の連携によってタイの製造業における変革の基盤が強化されることが期待されています。
この提携は特に、デジタル化によって生まれる新たな業務の在り方を形成する重要なステップであり、組織文化の変革抜きにしては成功は難しいとの認識を深めるものです。今後の展開が期待されます。