ワークマンの流通センター新設
作業服とワーキング用品市場で確固たる地位を築いているワークマンが、さらなる販売拡大を目指し、伊勢崎に新たに1万坪の流通センターを建設すると発表しました。この新施設は、既に稼働中の伊勢崎流通センターがフル稼働しているため、商品の保管や出荷効率を一段と向上させるための重要な一手となります。
業績好調のワークマン
全国に749店舗を展開しているワークマンは、熊本から北海道までの広範囲に及ぶネットワークを誇ります。業界では2位の規模にとどまる小売企業に対し、圧倒的なシェアを獲得しており、特にフランチャイズ経営の独自モデルにより、社員一人当たりの株式時価総額は上場小売業でトップを記録しています。過去3年連続で増収増益を達成し、その勢いは衰えることを知りません。
プライドウェアの進化
ワークマンが展開する「プライドウェア」シリーズを含む独自開発製品は、15年度では売上の約16.7%を占めています。今後はこのPB比率を20.5%に引き上げ、さらに5年間で30%を目指す計画です。これらの製品は建設現場や工場で活躍するプロ向けに機能性が高く、最近ではバイクやサイクリング、釣りといった一般の顧客にも人気を集めています。その理由は、プロ向け商品の堅牢性とコストパフォーマンスにあります。
新流通センターの役割
新設される流通センターでは、最新の自動仕分け設備が導入され、迅速な出荷体制を整えます。旧センターは在庫回転率の低い製品を管理し、一方で新センターでは移動の速い商品を中心に取り扱います。両センター間では専用トラックを使用し、効率的に在庫を管理する体制が構築される予定です。これにより、スムーズな商品の流通が実現し、顧客に対するサービスレベルが向上することが期待されます。
国内メーカーとの強化した関係
ワークマンは国内メーカーとの関係も強化しており、全ての納品を買い取り、自社のセンターに保管する新しい仕組みを導入します。これは、業界初の買い取り型VMI(Vendor Managed Inventory)方式で、メーカーの負担を軽減し、より信頼関係を築くことに寄与します。また、アルゴリズムによる需要予測システムを活用し、適切な発注量を把握することにより、安定した商品供給を維持します。
未来への展望
今後、ワークマンは新旧の流通センターを一体的に運営し、全国の店舗への物流を効率的にカバーする予定です。新伊勢崎センターの完成は2017年2月を見込んでおり、その投資額は約38億円になる見込みです。このような取り組みにより、ワークマンは今後も業績を拡大し続けることでしょう。
会社概要
- - 社名: 株式会社ワークマン
- - 本社所在地: 群馬県伊勢崎市柴町1732
- - 業種: 作業服及びワーキング用品専門店チェーン
- - 店舗数: 749店舗(2015年3月末時点)
- - 上場: ジャスダック(7564)
このような先進的な取り組みが、ワークマンをさらなる高みへと導いていくことでしょう。彼らの進化に今後も注目が集まります。