オーレック、AIを活用した新たな営業スタイルを導入
株式会社オーレックは、福岡県に本社を持つ農業機械のメーカーであり、自走式草刈機の国内シェアがトップを誇ります。このたび、同社はAI画像解析サービス「UPWARD AI Scan」を導入し、営業業務の効率化を図ることに成功しました。この取り組みは、特に貸出管理業務において、大きな効果が期待されています。
導入の背景
オーレックは、営業活動を通じて販売店からの製品実演依頼に応じて、営業担当者が自走式草刈機を持参し実演を行います。しかし、これまでその貸出機の管理は非効率的でした。紙やExcelによる手作業で管理されていたため、記録漏れや貸出状況の把握が難しく、多くの時間と手間がかかっていました。
そこで、オーレックは「UPWARD」の活用を学び、貸出管理業務の改善に着手しました。機械の写真を撮影することで、「型式」や「型番」を自動的に取得できる「UPWARD AI Scan」を活用したPoC(実証実験)を実施。これにより、その有効性が確認され、満足度の高い結果が得られ、本格導入に至ったのです。
「UPWARD AI Scan」の導入効果
新たに構築した貸出管理台帳はSalesforce上にあり、必要な情報は「UPWARD AI Scan」を用いて自動で入力されます。このシステムにより、社員の入力負担は大幅に削減され、営業担当者たち全員がリアルタイムで機械の貸出状況を把握できるようになりました。また、貸出機マスターと管理台帳の連動も実現し、新たに貸出登録された機械が自動的にマスターに登録される仕組みが整いました。
オーレックの営業企画G 係長、荒川義明氏は、「このシステムの導入により、業務の効率化が進み、営業所スタッフ全員が楽になることを期待しています」と語っています。実際、PoCを実施した営業所からも「業務が楽になった」との声が寄せられ、導入の効果は明白です。
未来に向けた展望
現場の営業業務がますます複雑化する中、オーレックはAI技術を駆使して効率的な仕組みを確立し始めています。今後も、データを活用して地域ごとの製品需要を分析し、先手を打つことでさらなる業務の効率化を図る方針です。営業支援サービス「UPWARD」は、単なる管理ツールではなく、効率的な営業方法を模索する企業においてのパートナー的存在として、今後ますます注目されることでしょう。
UPWARD株式会社について
UPWARD株式会社は、フィールドワーカーの課題を解決するためのDXサービスを提供しています。訪問営業に特化したAI機能を持っており、クライアントとのオフライン接点を通じて新たな価値を生み出すことを目指しています。外回り営業の効率化を図り、企業の成長を加速させる役割を果たしています。
会社情報
- - 会社名: UPWARD株式会社
- - 設立: 2016年7月
- - 所在地: 東京都千代田区丸の内1-4-1 丸の内永楽ビルディング26階
- - 事業内容: セールスエンゲージメントサービス「UPWARD」の開発、提供
- - URL: UPWARD株式会社
オーレックのAIによる業務効率化は、今後の農業機械業界における革命的な変化をもたらすかもしれません。今回は、その一歩を踏み出した事例についてお伝えしました。