シュナイダーエレクトリックの新ソフトウェア "PowerChute™ Network Shutdown v5.2"
シュナイダーエレクトリックは、2025年9月2日に無停電電源装置(UPS)管理ソフトウェア「PowerChute™(パワーシュート)」の新バージョンv5.2をリリースすることを発表しました。エネルギーマネジメントとオートメーションのデジタルトランスフォーメーションのリーダーとして、同社は企業のITインフラの安定運用を支援するために、さらに進化を遂げました。
PowerChute Network Shutdownの概要
PowerChute Network Shutdownは、主にオフィスのサーバールームやデータセンターで使用されるUPS管理ソフトウェアです。ネットワーク経由でUPSと連携し、電源障害時にサーバーを自動的にシャットダウンする機能を持っており、これにより企業の運営の中断を最小限に抑えることが可能です。新バージョンv5.2では、仮想環境に対する管理性と運用効率が大幅に改善されています。
新機能の詳細
新たに追加された機能には以下があります:
- - 仮想マシンの優先度設定機能: Microsoft社のHyper-VおよびAzure Stack HCI環境において、PowerChute上で仮想マシンのシャットダウンや起動の優先度を柔軟に設定できるようになりました。これにより、重要な仮想マシンの保護が強化されます。
- - サポートログの一括エクスポート機能: トラブルシューティングに必要な複数のログを、ヘルプタブから一括で取得できる機能が追加されました。これにより、問題解決のための迅速な対応が期待できます。
- - Windowsイベントビューアーでの詳細出力の拡充: 前バージョンで導入されたWindowsイベントログ出力の機能が強化され、イベントの詳細をより明確に知ることができるようになりました。これにより、UPS関連や環境関連のイベントも詳細に把握でき、より的確な運用が可能となります。
シュナイダーエレクトリックの理念
シュナイダーエレクトリックは、「Life Is On」という理念のもと、持続可能な未来を実現するための革新的なソリューションを提供しています。世界中で展開されているそのビジネスモデルでは、電化、オートメーション、デジタル化を通じて、各業界の信頼できるパートナーとしての役割を果たすことを目指しています。
同社は、160,000人の従業員と100万人以上のパートナーから構成されるエコシステムを持っており、100か国以上で事業を展開しながら、多様性と包摂性を大切にしています。デジタルツイン技術の導入やAI対応の産業用IoTソリューションの提供を通じて、顧客の利益と成長の支援に努めています。
まとめ
新たにリリースされたPowerChute Network Shutdown v5.2は、UPS管理をより効率的かつ効果的に行うための機能を追加し、特に仮想環境での利用における利便性を向上させています。シュナイダーエレクトリックの革新は、ますます進化するITインフラにおける安定性と持続可能性の両立に貢献することでしょう。