山都タクシーが新たな「ウィル」レンタルサービスを発表
岐阜県高山市を拠点とする山都タクシーとホンダカーズ岐阜は、共同で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービスを2025年4月24日よりスタートします。このサービスは、観光需要が高まる中、高齢者や旅行者がシームレスに観光地を巡れるような新たな移動体験を提供することを目的としています。
新たな旅体験を提供する背景
近年、日本国内の旅行者が増加し、特に高度経済成長にともなう観光需求が増しています。2024年の訪日外国人旅行消費額は前年比53.4%増の8.1兆円と予測されており、そのためにも新たな移動手段が求められていました。特に、白川郷や飛騨民俗村など、車両ではアクセスが難しい場所において、観光客が安心して快適に移動できる手段が必要です。
「ウィル」の特長
「ウィル」は、歩行に配慮した設計で、免許不要で利用できる近距離モビリティです。高いデザイン性や走破性、小回りの良さを兼ね備えた「WHILL Model C2」や、軽量で折りたためる「WHILL Model F」をラインアップに揃えており、どちらのモデルも徒歩と同じペースでの移動が可能です。また、タクシーを降りた後、そのまま目的地へ向かうこともできるため、旅行者は自分のペースで観光を享受できます。
サービス情報と導入の流れ
この新サービスは、事前予約制であり、電話またはホームページから簡単に申し込めます。体重115kg以下などの利用条件がありますが、予約が空いていれば当日貸し出しにも対応します。山都タクシーは、利用者が快適かつ安全に観光できるよう、東京海上日動と共にウィル専用保険も整備しており、安心感を高めています。
今後の展望
山都タクシーは、今後もさまざまなサービスを展開していく方針です。たとえば、高齢者向けの「ブライダルタクシー」サービスにウィルを導入したり、地元住民向けにウィルのみの貸し出しを行うなど、多様なニーズに応える柔軟なサービスを目指しています。
「ウィル」の導入は、地域の観光振興だけでなく、利用者にとっても新たな旅行体験を提供する重要な一歩となることでしょう。このサービスにより、観光地での移動がより便利になり、訪れる人々がその魅力を存分に味わうことができるでしょう。詳しい情報は、山都タクシーの公式サイトやホンダカーズ岐阜のページでご確認いただけます。