社会実装教育フォーラム
2021-03-16 14:08:43

次世代技術者を育成する社会実装教育フォーラムが盛況裏に開催

2021年3月、東京工業高等専門学校で開催された「令和2年度社会実装教育フォーラム」が多くの参加者に囲まれて盛況のうちに終了しました。このイベントは、全国の高等専門学校から選ばれた学生たちが自らの技術力をユーザーに直接評価してもらい、そのフィードバックを基にさらなる改善を行う、社会実装教育の一環です。

イベントは3月5日と6日の二日間行われ、全国から44チームが参加しました。参加者は、学生だけでなく、学識経験者や高専関係者など、合計で約400名にも上りました。5日の初日は、各チームがダイジェスト動画での短いプレゼンテーションを行い、オンラインでポスター発表や質疑応答も実施されました。

続いて6日には、初日のプレゼンから選ばれた8チームによるファイナルプレゼンテーションが行われました。特に注目されるのは、佐世保工業高等専門学校のチーム「佐世保04」の取り組みです。彼らは「音センシングによる森の見える化と害虫駆除支援」というテーマで最優秀社会実装賞を受賞しました。

この取り組みでは、長崎県の対馬で悪化しているツマアカスズメバチによる被害を軽減するための支援システム「HOR-net」を開発。地域の特産品を守るという明確なテーマ設定に加え、技術や社会実験、プレゼンテーションの内容が評価されました。

フォーラムの目的は、学生が社会のニーズを発見し、学外の協力者と共に価値を生み出す力を育むことです。単なる競争に留まらず、産官学連携の深化を目指す場でもあり、参加者同士の交流や意見交換が活発に行われました。

イベントのラストには佐藤知正氏が審査員長を務める講評があり、参加者たちの努力を称賛し、次世代の技術者育成への期待を寄せました。また、このフォーラムは今年で9回目を迎え、毎年の恒例行事として多くの支持を得ています。

東京高専は1965年に設立され、実践的な技術者の育成を目的とした高等教育機関です。東京都八王子市に位置するこの学校は、周辺地域の産業発展とも密接に連携しており、学生たちは高い技術力を身につけています。今後もこのような教育プログラムを通じて、社会に貢献できる技術者が次々と誕生するでしょう。

このフォーラムの詳細や参加状況は、東京高専の公式ウェブサイトでも確認できます。教育の新たな局面を切り開くこの取り組みを応援したいものです。

会社情報

会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。