地方創生に向けた新たな取り組み
近年、地方創生は日本社会において重要な課題として取り上げられています。そんな中、内閣府が表彰する「やまと社会インパクトファンド」が全国の金融機関の中から特徴的な取り組み例として選ばれました。このファンドは、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズと南都銀行が共同で運営・育成されている地域課題解決型のインパクトVCファンドです。
やまと社会インパクトファンドの概要
やまと社会インパクトファンドは、奈良県およびその周辺地域の社会課題を解決し、実践者を多数輩出することを目的として設立されました。具体的には地域課題を可視化し、インパクト志向の企業を育成、さらには伴走支援を通じて社会的インパクトを実現します。このプロセスには、投資先の評価から投資、さらには成果の評価と公表までが含まれます。また、銀行職員に対してもインパクトキャピタリストとしての育成にも力を入れているのが特徴です。
主な特徴と取り組み
やまと社会インパクトファンドの特筆すべき点は、資金提供だけでなく、社会的インパクトの測定・マネジメント(IMM)にも積極的に取り組んでいることです。以下の4つの特徴を持っています。
1.
地域課題の可視化
自治体や地域の企業と連携し、解決が必要な課題を「地域課題デザインマップ」として特定します。
2.
能動的なソーシング・スタートアップ育成支援
課題に対する解決策を持つスタートアップを見つけ出し、育成します。
3.
IMMの実践
全ての投資先に対し、IMMを導入し、財務リターンと社会的価値の両立を追求します。
4.
人材育成
銀行職員をはじめとする地域の人材をインパクトキャピタリストとして育成し、地域の課題解決に貢献します。
表彰式の模様
このファンドの取り組みは評価され、令和7年度の地方創生に資する金融機関等として、内閣府特命担当大臣よりの表彰を受けました。2026年3月13日には中央合同庁舎で表彰式が行われ、キャピタルメディカ・ベンチャーズの青木社長や南都キャピタルパートナーズの堺社長が出席しました。
今後の展望
やまと社会インパクトファンドは現在8社に投資を実行。地域課題解決への取り組みを進めており、2026年2月にはインパクトレポートを発刊し、投資成果や社会的インパクトについて積極的に情報発信を行っています。今後も地域の方々や投資先の企業と連携し、地方創生に資する取り組みを進める計画です。
結び
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズは、ヘルスケア領域でのスタートアップへのインパクト投資を行っており、「起業家の伴走者として社会問題の解決に貢献する」というミッションの下、アウトカム重視のスタートアップ支援を目指しています。地域の課題解決を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを期待されています。