ケンミン食品と宮崎県の新たな関係
2025年3月26日、兵庫県神戸市のケンミン食品株式会社は、宮崎県と連携協定を締結しました。この協定により、双方は「安全・安心」で魅力的な食の提供を目指し、地域特産品を活かした商品開発や食文化のプロモーションを進めることになります。
協定締結の背景
ケンミン食品は2021年から、宮崎県特産の「みやざき地頭鶏」や「宮崎ビタミンピーマン」を使用した焼ビーフンやグルテンフリーラーメンの開発を進めてきました。これらの製品は、消費者の健康志向や食の多様性に応える形で市場に投入されています。今後も地域農畜産物を積極的に使用し、消費者が求める安全で美味しい食体験を提供していく考えです。
締結式の様子
この日、宮崎県庁の副知事会議室で行われた締結式には、宮崎県の河野俊嗣知事とケンミン食品の高村祐輝社長が参加し、協定書に署名しました。知事は、協定の締結を「非常に心強い」と評価し、ケンミン食品が提供する商品に対して深い感謝の意を示しました。自身も「宮崎ケンミン焼ビーフン」のファンであることを述べ、今後の展開に期待を寄せました。
高村社長も、協定には「安全」「安心」「健康志向」といった消費者ニーズに応える重要な要素が含まれていると強調し、地域の魅力を発信する責任を感じていると語りました。
今後の取り組み
この協定に基づき、今後は以下のような取り組みが予定されています:
- - 地元産品を使用した新商品開発
- - 宮崎地頭鶏を使用したグルテンフリーラーメンを、大阪・関西万博2025で展開
- - 地元の特産品をPRするフェアの実施
特に、2025年の大阪・関西万博では、ケンミン食品が「EARTH TABLE~未来食堂~」として地元のグルテンフリーラーメンを提供し、全国から集まる観光客に宮崎の魅力を広く知ってもらう機会となります。
ケンミン食品について
1950年に創業されたケンミン食品は、国内ビーフン市場で大きなシェアを誇る企業です。近年、グルテンフリーのニーズに応えるために独自の米粉を使用したラーメンの開発にも成功し、多様な商品展開を進めています。特に、みやざき地頭鶏を用いた商品の開発は、地域産業との連携を促進するとともに、消費者に新たな選択肢を提供するものとなっています。
このように、ケンミン食品と宮崎県の連携は、ただ単に地域の特産品を使った製品開発にとどまらず、安心・安全な食文化を未来へ発信していくための第一歩として位置付けられています。双方の協力により、宮崎の魅力を全国、そして世界へと広げる取り組みの発展が期待されます。