沖電気工業とMito Kogyo Thailand、タイ市場へ進出
沖電気工業株式会社(通称OKI)と水戸工業株式会社のタイ法人、Mito Kogyo (Thailand) Co., Ltd.は、タイ市場に新たな支援システムを展開するため、パートナー契約を締結しました。これは2025年10月28日に実施された契約で、特に生産現場における作業ミスを「ゼロ」にすることを目指しています。
タイ市場の背景
タイは自動車産業や家電製造が盛んな国であり、組み立て工程を含む現場では、スキルのばらつきや、人手不足、教育・指導コストの増大が問題視されています。また、タイ政府が推進する「Thailand 4.0」政策により、生産現場の効率化と国際的な品質の確保が求められています。
プロジェクションアッセンブリーシステムの特徴
新たに展開される「プロジェクションアッセンブリーシステム®」は、プロジェクターを使った映像ナビゲーションによって作業手順を示すことで、誰でも均質な品質で作業ができるように設計されています。主な特徴は以下のとおりです。
- - 作業ミスの抑制: 作業手順を可視化することで、品質のばらつきを低減します。
- - 教育コストの軽減: 実践を通じた人材育成を支援し、教育コストや指導の負担を最小限に抑えます。
- - データ活用による品質改善: 作業履歴データを活用し、問題点を迅速に特定、改善につなげます。
このシステムは日本国内で約100社以上の製造現場に導入されており、タイ市場では初めての展開となります。Mito Kogyo Thailandは、領域内での販売や導入支援、アフターサポートをワンストップで提供し、地域密着型のサービスを提供する予定です。
期待される効果
このパートナーシップの締結により、両社はタイ市場に向けて生産性向上や品質改善を目指します。OKIは、プリンター事業で培った顧客基盤を活用し、更なる販路拡大を狙います。一方で、Mito Kogyo Thailandは、日本市場における成功実績を基に、現地での導入実績を積み上げていく方針です。
OKIのエンタープライズソリューション事業部長、中津正太郎氏は、「タイにおける製造業の発展に貢献したい」と述べ、Mito Kogyo Thailandの縄田朗社長は「特に組み立て工程での品質改善が期待できる」とのコメントを発表しています。
今後の展望
両社は、タイ及び東南アジア地域における製造業の様々な課題解決に貢献し続けることを目指し、今後も連携を強化していく予定です。また、OKIは冗長なシステムを展開し、将来的にはグローバル市場における展開も視野に入れています。
会社紹介
- - 沖電気工業株式会社: パブリックとエンタープライズ向けのソリューションを提供する企業。
- - 水戸工業株式会社: 自動車製造工場向けの製品やサービスを提供するファブレス企業。
この新たなパートナーシップが、今後どのようにタイ市場での製造業の効率化に寄与するのか、注目が集まります。