信頼の交差点基礎
2021-04-30 08:13:20
安全性を確保した新たな交差点基礎が実車衝突実験に成功
安全性を確保した交差点用自在R連続基礎の実験報告
近年、高齢者を巻き込む交通事故が増加したことを受けて、各地の自治体が危険箇所の調査や安全対策に取り組んでいます。特に市街地交差点は、浅層埋設物が障害となり、十分な安全対策を講じることが難しい状況です。そこで、株式会社イビコンが開発した「交差点用自在R連続基礎」が注目されています。この基礎は、基礎高さがわずか300mmでありながら防護柵やボラードをしっかりと支持できるよう設計されています。
実験の概要
実際の安全性を確認するために行われた実車衝突実験では、交差点用自在R連続基礎が高強度ボラードと組み合わせられました。実施日は2021年1月28日、試験場は滋賀県の積水樹脂社試験場です。
試験条件には1.17トンの車両が時速45kmで衝突するという厳しい設定がありましたが、試験結果は成功。車両は衝突後も安全に制止し、基礎自体には損傷や変位が見られませんでした。
交差点用自在R連続基礎の特長
この基礎の大きな特長は、歩道側に張り出す独自の形状です。張り出し部分は道路面から80mm下げられており、景観を損なうことなく安全性を確保しています。従来の深い基礎設置で解決できなかった問題を、広い基礎を用いることで克服したのです。さらに、基礎の寸法は300mmの高さ、幅は1105mm、長さは1.25m・1.5m・2.0mの3種類があり、柔軟に設置できるのも魅力です。
この基礎は、主に交差点や歩道の条件が厳しい場所への設置を目的としており、車両用の防護柵やボラードの基礎として利用されています。基礎同士はボルトで連結され、支柱部は鋼製管で補強されることで、浅層埋設物に影響されることなく、より高い耐久性を発揮します。
具現化の道
具体的な採用例として、岐阜県本巣市や岡山市における導入事例が挙げられます。このように、既に設置が進められており、全国各地での展開が期待されています。
企業情報
株式会社イビコンは、安心・安全に貢献するコンクリート二次製品のメーカーで、「人を育み、街を潤す」を理念に掲げています。主な製品には、外フラット桝やFR横断側溝などがあります。
本社は岐阜県大垣市にあり、代表取締役の清水義弘氏のもとで日々活動している企業です。
まとめ
今回の実車衝突実験に成功した交差点用自在R連続基礎は、今後もさらに都市の安全対策として普及する可能性を秘めています。これにより、交通事故のリスクが軽減されることが期待され、多くの歩行者が安心して通行できる環境の実現につながることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社イビコン
- 住所
- 岐阜県大垣市津村町2-65
- 電話番号
-
0584-82-5100