ポスト5Gチップの開発
2025-03-04 10:58:24

ポスト5Gチップ開発で実現する超低遅延通信の未来とは

ポスト5Gチップ開発で実現する超低遅延通信の未来



日本の通信技術の最先端を行く、株式会社マグナ・ワイヤレス、大阪大学、NICTの共同開発によって、ポスト5G対応の半導体チップが誕生しました。このチップは、なんと従来の通信遅延時間を約10ミリ秒から0.2ミリ秒以下に短縮するという画期的な機能を持つのです。これにより、さまざまな産業でのデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速すると期待されています。

1. 開発の背景



今までの5G技術には、高速通信と、多数同時接続、さらには超低遅延という三つの特性がありますが、これらはお互いにトレードオフの関係にありました。特に、数ミリ秒以下の遅延が求められる産業用途向けの通信には適していませんでした。このため、ローカル5Gの普及が進まない要因の一つとなっていました。しかし、今回開発されたポスト5Gチップはこの課題を解決し、工場や医療、さらには物流の現場におけるリアルタイム制御を可能にします。

2. ポスト5Gチップの特長



ポスト5Gチップは、いくつかのポイントで革新をもたらします。その一つは超低遅延通信の実現です。専用ロジック回路を用いることで、従来の遅延を大幅に改善し、超高速な通信を提供しています。

さらに、SDR(Software Defined Radio)機能によって、通信設定の自由度が増し、さまざまな用途に対応できるようになりました。特に、ネットワークスライシング技術を活用し、複数の通信要求に応じて柔軟に対応できる点も大きな特徴です。

3. 新たな通信方式の開発



また、ポスト5Gチップは新しい通信方式の開発も含まれています。一つは、低遅延と多元接続が可能なアサイン方式で、これにより同時に複数のデバイスの接続が可能となりました。加えて、画像伝送に特化した方式も新たに開発され、品質が向上しています。

4. 2025年度を見据えた製品化



マグナ・ワイヤレスは、2025年度中を目標にこのポスト5Gチップの製品化を予定しています。これにより、スマート工場や物流、医療現場でのロボット制御など、リアルタイムな処理が可能となり、各業界で効率と生産性の向上が見込まれています。

5. 超低遅延通信の多様な応用



このポスト5Gチップを活用することで実現可能な応用例は数多くあります。例えば、遠隔操作によるドローンの制御や、AIサーバーとの高速通信を通じた高度な分析・反応が可能になります。これにより、新しいビジネスモデルやサービスが生まれることにも期待が寄せられています。

まとめ



ポスト5G技術の発展は、これまでにない通信の可能性を開くものであり、産業や生活のすべての側面に革新をもたらすでしょう。マグナ・ワイヤレスと大阪大学、NICTの連携によって生まれる未来のネットワークシステムは、多くの人々の生活をより便利にし、効率的な産業活動を実現する重要な鍵となるはずです。


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会社情報

会社名
株式会社マグナ・ワイヤレス
住所
東京都八王子市南町3-10
電話番号
042-621-3300

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