箱根登山電車、新型車両4000形が2028年度導入決定！

箱根登山電車、待望の新型車両4000形を導入

株式会社小田急箱根は、2028年度に箱根湯本から強羅間を運行する箱根登山電車に新型車両4000形を導入することを発表しました。これは、14年ぶりに導入される新型車両であり、多くの観光客にとって期待が高まるニュースです。この新しい車両は「心躍る時間（とき）を提供する」をテーマに設計され、観光地として名高い箱根の自然を感じられる旅を提供することを目指しています。

外観デザインの特徴

新型4000形の外観は、流面形の前面デザインが特長です。これにより眺望性が向上し、箱根の美しい景色を一層楽しむことができます。また、車体のカラーリングは、箱根登山電車とスイスの姉妹鉄道であるレーティッシュ鉄道をイメージした赤を基調に、当社オリジナルカラーの「バーミリオンはこね」をメインカラーとして採用。沿線の美しい自然と調和した流麗なビジュアルを演出しています。

新しい車両の内装

室内デザインもこだわりの詰まったものとなっており、四季折々の箱根の自然を楽しむために3000形と同じ大型窓を採用。また、窓側の座席は角度を付けることで、車窓からの風景を楽しみやすくしています。さらに、箱根の伝統工芸「寄木細工」をデザインに取り入れています。これにより、乗客は特別な乗車体験を得ることができるでしょう。

快適な空間づくり

新型車両4000形は、特に快適性にも配慮されています。先頭車両には展望車が設けられ、風景をゆったりと楽しむことができます。中間車両にはロングシートが配置され、くつろぎやすさを追求。また、ボックスシートは広めのスペースを確保し、より多くのお客様が快適に利用できるよう工夫されています。車椅子利用者向けのスペースや大型手荷物用の収納スペースも新たに導入され、すべてのお客様に配慮した設計です。

環境への配慮

この新型車両は環境にも配慮しており、全ステンレス製の車体を採用することでライフサイクル全体の環境負荷を低減。また、エネルギー効率を向上させるVVVF制御装置や回生ブレーキを導入し、100形に比べて電力消費を約45%削減する予定です。

未来への展望

新型4000形は、先日引退が発表された100形の後継機として期待されている存在です。デザインや開発コンセプトは当社の社員が中心となって検討し、次の100年を見据えた洗練されたフォルムを実現しました。おもてなしの心を体現し、訪れるお客様に心躍る体験を提供することを目指す新型車両4000形。箱根の美しい自然の中で、特別な時間を過ごすことができる車両として期待が高まります。

※今回の説明は2025年12月23日時点の計画に基づいています。今後内容が変更される可能性があります。