大規模リニューアル工事が始まる「ReTerra新大阪」
辰野株式会社は、大阪市淀川区にある辰野新大阪ビルにおいて、共用部の大規模リニューアルに着手しました。新しいビル名は「ReTerra Shin-Osaka(リテラ新大阪)」として、2025年12月の竣工を目指しています。このプロジェクトは、リジェネラティブな価値を伝える環境再生型オフィスビルの実現を目指しており、働く人々にとって快適な空間を提供するとともに、地域にも貢献することを目指しています。
リニューアルのコンセプト
リニューアルのコンセプトは「自然と描く未来のカタチ」です。自然体で働く未来を育む次世代オフィスを目指し、「働く」という日常の行為が自然の循環とつながり、人も場所も再生していくことを強調しています。ReTerraは、そんなリジェネラティブな働き方を体現する拠点を目指します。
具体的なリニューアル内容
1. 自然豊かなオフィス空間
新ビルの1階エントランスには、自然素材と人工素材を組み合わせたアップサイクルアートウォールを設置します。各階の共用部には、木の温もりや緑の潤いを感じられるサインや屋内緑化を設け、自然を身近に感じられる空間を演出します。このアートウォールは、能勢山の岩や流木を使用したもので、リジェネラティブなビルの起源を表現しています。
2. 街に開かれた緑あふれる外構空間
ビルの1階外構部には、緑あふれる空間が設けられ、都会にいながら自然を感じる場が提供されます。壁面緑化やビオトープが設置されるほか、建物内で出た生ごみを肥料として使用する資源循環の仕組みが取り入れられます。これにより、ビル入居者だけでなく、近隣住民も自然に触れることができる開かれた空間が形成されます。
3. 環境に配慮した取り組み
新ビルのリニューアルには、自然に優しい素材の使用とともに循環エネルギーの活用が講じられます。雨水の利用や太陽光発電によるエネルギー供給、CO2削減素材の積極的な使用、そしてDBJ認証の取得を予定しています。リジェネラティブな価値を全体で伝える環境再生型オフィスビルとして生まれ変わります。
新しいビル名称「ReTerra」の意味
新ビル名「ReTerra」は、「リジェネラティブ(再生可能)」と、ラテン語で「地球」を意味する「Terra」を組み合わせた造語です。環境への配慮から「良い環境」は負荷を減らすだけでなく、地球をより良い状態に「再生」するという姿勢が反映されています。この名称には、辰野株式会社の揺るぎないビジョンが込められています。新名称「ReTerra」は商標出願中であり、変更される可能性もあります。
ビル概要
所在地: 大阪市淀川区西中島7-1-5
交通: JR・OsakaMetro新大阪駅 徒歩3分
階数: 地下1階、地上10階建
構造: 鉄骨鉄筋コンクリート構造
用途: オフィス
竣工年月: 1988年3月
敷地面積: 926.59㎡
延床面積: 8,224.45㎡
この新たなオフィス空間は、環境に配慮したデザインと機能が両立した施設として、地域住民や入居者に愛される場所となることを期待しています。