海の安全を守る新しい取り組み
AUTHENTIC JAPAN株式会社は、海上保安庁 第三管区海上保安本部と手を組み、2025年4月1日より新たな救助効率向上に関する協定を締結しました。この協定は、特に夏季に増加する遭難件数に対応するため、河川や海での行方不明者の位置を迅速に把握することに焦点を当てています。
協定の背景と目的
日本の沿岸部では、マリンレジャーが盛んに行われており、特に茨城県から静岡県にかけての海域や小笠原諸島周辺では、多くの人々が海を楽しんでいます。しかし、その反面、遭難事故も増加傾向にあるため、迅速かつ的確な救助が求められています。新協定は、そのニーズに応える形で設立されました。
新たな捜索体制
具体的には、以下のような新しい捜索支援体制が構築されます。
1.
情報共有の迅速化: 事故発生時には、ココヘリマリンの会員が遭難した場合、当社は第三管区海上保安本部と連携し、迅速に情報を共有します。
2.
漂流データの測定: 沿岸部での漂流予測を向上させるため、ココヘリマリンを搭載した『シーク ボウル』を使用して、現場で実際に漂流データを測定し、その情報を基に漂流予測を行います。これは、従来の方法とは異なり、より実情に即したリアルタイムなデータを提供することが可能です。
ココヘリマリンとその特徴
「ココヘリマリン」は、山岳遭難捜索サービス「ココヘリ」を展開する当社が新たに2024年4月に始めたサービスです。このサービスでは、専用の電波を発信する発信機とGPSを使って、スマートフォン上で遭難者の正確な位置情報を共有します。これにより、万が一の際には迅速に遭難者の位置を特定し、早期発見につなげることができます。
このココヘリマリンはすでに全国のマリンレジャー施設や観光事業者に導入が進んでおり、海上の安全性が高まる中、民間救難組織「シーバードジャパン」との連携も進められています。現場での安全啓発活動や、機器の運用トレーニングも行い、新しい海の見守りインフラとして大きな期待が寄せられています。
代表取締役のビジョン
AUTHENTIC JAPANの代表取締役社長、久我 一総氏は「海での安全を確保するため、最新技術を活用しつつ、民間と官公庁が連携することが大切です。私たちの使命は、より多くの人が安心して海を楽しめる環境を提供することです」と語ります。彼は自身の経験をもとに、社会貢献としての事業展開を見据えています。
まとめ
このように、新たに締結された協定は、海上保安庁と民間企業が連携し、より安全なマリンレジャーを実現するための重要な一歩です。今後も信頼できる情報と技術を駆使し、更なる海の安全性向上に寄与していくことが期待されます。