山口県では、アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)が運営する協働実証プロジェクト「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」が始動します。このプロジェクトでは、地域の社会課題を解決するために8つの協働事業者が選定され、2024年9月から2025年1月にかけて実証実験を行う予定です。
「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」とは、様々な行政課題に対して、スタートアップ企業や事業者と共に取り組むプロジェクトで、2018年に神戸市で始まったのがきっかけで、その後全国に広がりました。4年目を迎える今、山口県の地域課題解決プロジェクトとして注目を集めています。
今回のプロジェクトでは、37件の提案があり、その中から厳選された8件が採択されました。以下は、実証実験が行われるテーマと採択企業の詳細です。
実証実験の主なプロジェクト
1.
スマートライフシティの実現 - 山口市のデータ連携基盤を活用し、Webサービスやアプリを開発。
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採択企業: 一般社団法人データクレイドル(岡山県)
2.
二十歳のつどいのデジタル化 - 参加申し込みから入場までをスマホで管理し、スムーズな受付を実現。
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採択企業: 株式会社WEB-WING(岐阜県)
3.
福祉タクシー利用券のデジタル化 - マイナンバーカードを用いた利用券のデジタル化を試みる。
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採択企業: 中部電力株式会社(愛知県)
4.
若者向けの就職支援サイト開発 - 若者に魅力的な情報提供を行うためのサイトを構築。
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採択企業: 株式会社必ず楽しい(島根県)
5.
工業用水道のデジタル化 - AIを活用した工業用水道施設の点検・整備計画を効率化。
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採択企業: 有限会社ダブリュ・オフィス(埼玉県)
6.
学習教材「やまプリCBT」 - 学習指導の効率化を図り、全ての子どもに教材を提供する試み。
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採択企業: スタディポケット株式会社(東京都)
7.
交通事故分析のデジタル化 - AIによる交通事故データの分析を行い、事故発生予測を実施。
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採択企業: 株式会社Planetary Wellness(京都府)
8.
安全運転講習の完全電子化 - 講習の申込から証明書発行までを電子化。
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採択企業: 株式会社ニュージャパンナレッジ(山口県)
これらの取り組みは、地域の課題を解決し、山口県の暮らしを向上させるための重要な一歩となることが期待されています。特にデジタル技術を活用することで、より多くの人々が恩恵を受けられるようになるでしょう。また、プロジェクトの成果は来年度に報告される予定です。
山口県は、このような取り組みを通じて、他の自治体と連携しながら情報の共有やスキル向上を図っていく考えです。今後の実証実験から得られる知見や成功事例が、全国の地域課題にも応用されることを期待しています。