福岡空港とEF Education Firstが新プロジェクトを開始
福岡国際空港(FIAC)とイー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)は、2026年春休み・夏休みの留学プログラムを対象に、「福岡空港×EF奨学金プロジェクト」を共同で実施します。このプロジェクトは、日本初となる空港運営会社と民間留学企業の連携による奨学金モデルであり、福岡空港の国際線利用の促進と九州地域からのグローバル人材育成を同時に進めるものです。
背景と目的
福岡県内には約29万人の学生が学んでおり、九州全体では約64万人の高校生と大学生が在籍しています。しかし、九州の学生は首都圏と比べて海外留学や国際交流の機会が限られており、地域間での教育格差が指摘されています。FIACは、教育旅行や留学支援に取り組み、九州の学生に対して新たな海外体験の機会を提供するために、EFと提携しました。
EFは、60年以上にわたり世界中の若者に語学教育を提供してきた実績があり、福岡地域からグローバル人材を育成する取り組みを応援しています。これにより、九州の学生たちに新たな挑戦の舞台が用意されました。
プロジェクトの詳細
奨学金内容
- - EF奨学金: 留学費用の最大10%(23,250円)を補助
- - QUOカードPay: 10,000円分プレゼント
例えば、シンガポールの2週間プログラム(232,500円)の場合、合計支援額として最大約3万円が割引かれ、実質199,250円で留学が可能になります。
対象者と募集人数
対象は高校生・短大生・大学生・大学院生で、春休み留学では先着20名、夏休み留学では先着30名の合計50名が募集されます。応募には、福岡空港を発着する国際線を利用することが条件となっています。
対象留学先
留学先には、以下の3都市が選定されています:
1.
シンガポール: 多文化共生でビジネス英語の聖地
2.
シドニー: 世界最高水準の教育環境
3.
韓国ソウル: K-文化の中心地で韓国語と英語が学べる
募集スケジュール
- 告知開始: 2025年11月1日
- 応募締切: 2025年11月30日
- 留学実施: 2026年春休み
- 告知開始: 2026年2月1日
- 応募締切: 2026年2月28日
- 留学実施: 2026年夏休み
社会的意義と期待される効果
このプロジェクトは、地方の学生に対して留学の機会を提供し、首都圏との「留学格差」を減少させることを目的としています。春休みや夏休みの2週間という短期留学は、経済的にも心理的にも挑戦しやすい環境を作り出すことが狙いです。さらに、福岡空港の国際線の利用促進により、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。
企業からのコメント
EF Education Firstの福岡支社長、豊福百合子氏は、「若いうちの海外体験は人生を変える力があります。本プロジェクトは、福岡地区の学生にとって身近な国際体験の機会を提供するものです」と述べています。また、FIACの旅客マーケティング部長、有馬至人氏は、「地域の若者と世界をつなぐ架け橋でありたい。全国のモデルケースとなることを期待しています」とコメントしました。
今後の展開
今後、EFとFIACは福岡県の国際交流活動をさらに強化し、九州全体への教育支援の拡大に取り組んでいく予定です。また、国際交流プログラムには、EF台湾社との連携が視野に入れられており、更なる発展が期待されています。
このプロジェクトは、地域の創生と国際化を両立させる重要なステップとなるでしょう。福岡空港から世界へと飛び立つ若者たちの挑戦が、より多くの可能性を切り拓くことを期待しています。