biontoが資金調達
2025-09-25 15:23:32

東北大学発のバイオテック企業biontoが6000万円調達。医療革新を目指す

東北大学発バイオテック企業biontoが6000万円調達



宮城県仙台市に拠点を置く株式会社biontoは、医療とヘルスケアの未来を切り拓く革新企業として注目されています。最近、同社はシードラウンドで6000万円の資金を調達しました。この資金は、PARTNERS FUNDが引き受け、さらに日本政策金融公庫や七十七銀行からの融資も加わったものです。この資金調達は、医療の革新に向けた大きな一歩となります。

高齢化社会の医療需要に応える技術



2023年度、日本の医療費は47兆円を超え、過去最高を記録しました。特に高齢化社会においては医療費の増大が重要な課題として浮上し、在宅医療のニーズも急激に高まっています。医師不足という深刻な問題も抱える中、セルフケアやセルフメディケーションの技術革新が求められています。biontoは、このような医療現場のニーズを解決するための先進的な製品開発に取り組んでいます。

biontoの「イオントロニクス技術」



同社の基盤技術である「イオントロニクス技術」は、東北大学の西澤松彦教授によって開発されました。この技術は、人体を構成する水分(体液)の中に含まれるイオンの動きを利用し、情報やエネルギーの制御・伝達を可能にします。イオントロニクス技術は世界的に権威のある教授により生み出され、多数の研究成果と共に、『Nature Communications』に論文が掲載されています。

新しいデバイスの開発



biontoは、従来の薬剤投与方法が抱える課題に対処すべく、画期的なドラッグデリバリーシステム(DDS)を開発中です。この技術により、皮膚から非侵襲的に薬剤を投与できるようになります。注射による医療行為の負担を軽減するこのデバイスは、医療だけでなくスキンケアや美容などの分野にも応用可能です。

高速浸透ニードルデバイス



新たに開発される「高速浸透ニードルデバイス」は、電気浸透流を生成し、皮膚内へと迅速に薬剤を投与することができる画期的な技術です。このデバイスは、医薬の局所投与や全身投与に利用できるほか、健康管理や美容にも活用されることが期待されています。

今後の展望



調達した資金は、製品開発の推進、人材採用の強化、事業開発の推進に充てられる予定です。特にヘルスケアや製薬企業とのアライアンス構築を進めることで、より実用的な製品を市場に送り出すことを目指しています。

産学連携の成功モデル



biontoは、政府が推進する「スタートアップ5か年育成計画」の一環として注目されています。これは大学発のスタートアップを支援する制度であり、特に経営人材と技術革新を結びつけることが重視されています。biontoの妹尾社長は、このプログラムを通じて大学のリソースを活用し、成功に至りました。

国際卓越大学との連携



東北大学は2023年度に国際卓越大学に認定され、その高度な研究力が評価されています。biontoはこの大学との協力を通じて、地方創生や大学発イノベーションの好例として期待されており、国際社会に貢献する事業を展開していく予定です。

投資家の期待



PARTNERS FUNDの藤井氏は、biontoの技術やビジョンに強い期待を寄せています。多業界での豊富な経験を背景に、妹尾社長はヘルスケア分野でのイノベーションを推進し続けるとしています。彼のリーダーシップにより、biontoの成長を実現するため全力でサポートすることを表明しています。

会社概要



株式会社biontoの設立は2025年3月3日で、所在地は宮城県仙台市荒巻字青葉468-1です。biontoは生体イオントロニクスデバイスの企画・開発・製造・販売に特化しており、今後の医療システムの改革に寄与することを目指しています。

公式ウェブサイト: bionto.co.jp

今後の活動にご注目ください。


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会社情報

会社名
株式会社bionto
住所
宮城県仙台市青葉区荒巻468-1東北大学マテリアル・イノベーション・センター青葉山ガレージ内
電話番号

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