社員のストレス可視化
2021-06-28 09:10:01
リモート時代における社員のストレス可視化を実現する新しい提案
リモート時代における社員のストレス可視化を実現する新しい提案
近年のリモートワークの普及に伴い、社員の健康管理は新たな課題となっています。特に、ストレスの自己認識は難しいものですが、テックドクターが提供する医療データ分析SaaS「SelfBase」は、その解決策を提案しています。この取り組みでは、ウェアラブルデバイスを利用し、社員のストレス状態を見える化し、日々の行動に変化をもたらすことを目指します。
1. 目的と背景
リモートワークが浸透する中で、社員が自分の健康状態を正確に把握することがますます重要になっています。日常的なストレスや健康管理を怠ると、仕事の効率が低下し、ひいては企業全体の業績にも影響を及ぼしかねません。そこで、「SelfBase」は様々な身体データを解析し、社員が自己理解を深め、行動を見直す手助けを行っています。
2. 概要と検証の進行
テックドクターは、2021年4月よりウェアラブルデバイス「Fitbit」を使用して脈拍、睡眠、運動に関するデータを収集し、社内検証を実施しています。総勢15名の社員を対象に、得られたデータから個々の健康スコアを可視化しており、週ごとにランキング形式での比較を行ってきました。
データの収集は、APIを使用して行われ、定期的にSlackを通じたフィードバックが送信されます。このデータは、社員が自分のコンディションを知るための重要な情報源となり、行動の改善へとつながっています。
3. ストレス状態の見える化
フィードバック内容には、脈拍データから算出された副交感神経の優位度に基づいたストレス度や、毎日の睡眠データ、運動の状況が含まれます。これにより、社員は「自分がいつストレスを感じやすいか」「他者と比較してどうなのか」を把握でき、必要な対策を講じることが可能になります。
4. 効果的な行動変容の促進
実際に、このプロジェクトに参加した社員のAさんは、ストレスフリー度ランキングでの改善を実感しています。最初の1〜2週間は下位にいたものの、行動の見直しを行った結果、急速に順位を上げることに成功しました。具体的には、ランニングの時間を夕方に変更したり、ミーティング間に余裕を持たせるなど、ライフスタイルの調整が影響を与えたようです。
5. 参加者間のコミュニケーション増加
また、プロジェクトを通じて社員同士の健康についての意見交換が活発化しました。互いにアドバイスをし合うことで、チーム全体の健康意識が高まり、働く環境が改善される効果も見られています。
6. 今後の展開
この取り組みはまだ進行中ですが、今後もデータ分析を深め、社員の行動変容を持続的に支援していく予定です。約4ヶ月後にはこれまでの成果をまとめ、さらなる展開へとつなげる考えです。
7. デジタルヘルス活用の意義
ストレスの自己認識は難しいものですが、デジタルヘルスの活用によって状況を可視化することができれば、社員自身の健康管理を促進することが可能です。テックドクターは、社会が変化する中で人々が自分の健康を見つめ直す手助けをし、全体のレジリエンス向上を目指しています。
このように、社員のストレス状態を可視化する取り組みは、今後の企業の健康経営において重要な役割を果たすことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社テックドクター
- 住所
- 東京都中央区京橋二丁目2番1号京橋エドグラン 4F
- 電話番号
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