ペッパーランチの挑戦
2024-10-21 16:43:27

ホットパレットがシンガポールでABILI Clip導入、ペッパーランチの質を向上へ

ホットパレットがシンガポールでペッパーランチの質を向上



ホットパレットが展開するファストカジュアルレストラン「ペッパーランチ」は、シンガポール市場で新たなステップを踏み出します。同社は、ABILI Clipと呼ばれる新しい業務指導システムを導入し、店舗運営の質の向上を目指しています。ペッパーランチは、特に約280-300℃の特殊な鉄皿で肉を焼くスタイルが特徴で、国内で191店舗、海外では15カ国318店舗(2024年9月末現在)を展開中です。さらに、北米市場への進出も計画しています。

デジタル化による業務改善の試み



業務の効率化と均質化を実現するためには、店舗オペレーションの標準化が不可欠です。しかし、対面でのOJT(On-the-Job Training)には指導者のスキルや理解度の違いが影響するため،指導結果にバラつきが出るという課題がありました。特に人材不足が問題視される中、十分な指導時間を設けることが難しく、地域や文化による違いも影響を及ぼします。

そのため、ペッパーランチは2022年に国内店舗でABILI Clipを導入し、調理・清掃・機器の取り扱いに関する動画コンテンツを制作してきました。このアプローチにより、店舗内のオペレーションを均一化し、高品質な商品を提供できる体制が整いました。これからは、海外店舗にもこのシステムを広げ、さらに安心・安全なサービスを提供していく考えです。

自律型OJTによる新たな学習スタイル



ABILI Clipの導入により、ペッパーランチでは自律型OJTが可能になります。従来の対面指導から、動画を用いた学習形態にシフトすることで、スタッフは調理方法やメニューについて学び、その後自身の作業を動画として記録し報告します。このプロセスにより、マネージャーやスーパーバイザーが進捗を確認でき、教育の質を保てる仕組みが実現します。

トップメッセージでミッションを共有



また、ABILI Clipの活用はオペレーションの標準化にとどまらず、企業のミッションを全スタッフに伝える役割も担います。国内店舗での実施から始まり、グローバルな展開へと進むことが期待されています。

期待される効果



ABILI Clipの導入によって、以下のような効果が見込まれています。
1. マネージャーの拘束時間が削減され、人件費が合理化されることでの生産性向上。
2. 新人スタッフの業務効率が改善され、標準化や社員のエンゲージメント向上が期待されます。
3. 従来のOJTや紙マニュアルが減少することで、コスト削減に寄与。

さらに、活用が定着した際には定期的なテストを行い、従業員の理解度を把握・評価する計画もあります。これが実現すれば、長期的には離職率の低下にもつながるでしょう。

現場の声



「グローバルに展開する当社にとって、どの地域にあっても一定の品質を保つことは非常に重要です」と語るのは、CEOの多胡 雄人氏。彼は、アナログなトレーニングをデジタル化することで、オペレーションの精度と効率を同時に向上させる必要性を感じているといいます。彼はABILIの導入がその実現につながると確信しています。

デジタル化によって、トレーナーが現場に赴くことなくリモートで教育を行うことが可能になるため、各店舗ごとに共通のトレーニングが実現します。そして多様な文化を持つシンガポールでは、多言語での学習環境も整備されています。

将来への展望



テクノロジーを駆使して従業員がより効率的に活動できるような環境作りが、顧客満足度の向上へと繋がることが期待されます。ホットパレットは、今後もホスピタリティの向上に力を入れ、多くの人々に愛されるレストランであり続けることを目指しています。

 詳しい情報は、サービスサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
ClipLine株式会社
住所
東京都千代田区神田紺屋町15 グランファースト神田紺屋町5F
電話番号
03-6809-3305

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